スタバ成功の秘密~甘党男子の解放者としてのスタバ(再掲)

「なのに」の陰に成功あり、だな。

ユニクロは、気軽な値段「なのに」普通に着られる。
iPodは、ハイテク「なのに」取説読まずにすぐ使える。

喫茶店しかなかった時代には、若い女性が街中で一人でコーヒー飲んで時間を過ごすなんて誰も考えなかったが、
スターバックスは、若い女性「なのに」コーヒー飲んで時間を過ごすことを可能にした。
それからなによりも大きいのは、
いい歳した成人男性「なのに」甘いもの好きな人々に、堂々と仕事の打ち合わせしながら甘いものを摂取できる口実を与えたことだ。
その昔、甘いもの好きの成人男性がどれだけ迫害されてきたことか。
「男のくせにチョコパフェ!?」の一言が怖くて、何万もの甘党男子が涙を飲んできた。
奥さんや子供からパフェを一口分けてもらい、人目をしのんでぷっちんプリンを買い、闇にまぎれてマックスコーヒー(地域限定)を飲む。
その姿まるで隠れキリシタン薬物中毒者のごときものであった。
そこへ現れたのがスターバックス、「コーヒー飲もう」というだけでマキアートもフラペチーノもお天道様のもと摂り放題である。
永らく地下に潜っていた甘党男子の解放者こそ、スターバックスそのものである。

今までも、そしてこれからも、スターバックスの成功を支えたのが隠れ甘党の成人男子であったことは語られることはないだろう。
薄ら笑いとともに「男なのに甘いもの好きなんだ〜」という言葉を浴びせられる日が再び来ることを彼らは心底恐れているそうだし、
人前で甘いものを堂々と摂取できる背徳の喜びは語られぬことによってさらにその甘美さを増すからである。

あ、ダークモカチップフラペチーノの一番大きいやつください。
(FB2013年4月27日を再掲)

 

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