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地域医療のABC(R)

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 新人研修医の患者急変時裏ABCは「とにかく自分よりできる医師にすがりつけ」という教えであったが、そうした新人研修医も、いつしか成長し一人前になっていく。
背中に嫌な汗をかきながらこなす教授回診、眠れぬ夜の一人当直、患者の治療方針がほぼ決まったあとに突如として現れる遠い親戚(普段は疎遠だが溢れんばかりのヒューマニズムとともにさっそうと登場)への果てしない病状説明など、さまざまなものを乗り越えて新人研修医は成長していくのである。
そしてまた、それぞれのステージで新たなるABCとの出会いがあるのである。

例えば、地域医療の現場ではまた別のABCがあるという。
すなわち、AはAntenna(アンテナ)、BはBalance(バランス)、CはCommunication(コミュニケーション)。
(自治医科大学監修『地域医療テキスト』医学書院p.120)
例え自分一人しか医師のいない離島や山村にあってもアンテナを伸ばし最新の治療や診断について学び、学問と臨床現場のバランスを巧みに取りながら、誰よりも熱心に患者やスタッフとコミュニケーションを取る。
さらにはD=Daily workをけしておろそかにせず、自分の仕事をE=Enjoyし続けていく。
そんなABCDEが地域医療ではもとめられているのだという。

こんなふうに、局面や状況によってイロハやABCは変わっていく。
料理の世界では、一般的には「さしすせそ」と言えば
「さ=砂糖
し=塩
す=酢
せ=せうゆ(醤油)
そ=味噌」なのだが、キッコーマンの社内で「さしすせそ」と言ったら
「さ=さしみ醤油
し=醤油
す=酢醤油
せ=せうゆ(醤油)
そ=ソイソース」
なのだそうだ。
嘘だけど。
(FB2013年6月4日を再掲。写真はphotoACより。またもや全然知らない人たちだ)

 

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