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役所のポスター考(R)

役所の啓発ポスターというのは味わい深い。
かの有名な「覚せい剤やめますか、人間やめますか」みたいな名コピーもあれば、そもそもの方向性を見失ったようなものもある。
ここ最近見て心に残っているのが「振り込め詐欺」の啓発ポスターだ。
いまさらだけど「振り込め詐欺」は高齢者に息子や娘のマネをしてお金を振り込ませる詐欺だ。
警視庁の「振り込め詐欺」防止ポスターでは、タレントのコロッケが笑顔で「振り込め詐欺 だまされないで!」と訴えている。...
あれだけマネのうまい人に言われると凄みがあるものだ。
ポスターでは孫や息子、銀行員になりすましたコロッケが顔マネしながら電話をかけている写真がちりばめられているのだが、どの顔マネも全力投球。
年金未納の女優を年金啓発ポスターに起用した例もあったし、役所のポスターはエッジが効いてる。

やはりああいった警察のポスターには企画会議とかがあるのだろうか。
上司「あ〜君きみ、今度のポスターだけどね、今、人気のタレントさんと言ったらあれかね、なんていったかね、AKB48だっけ、ほらあのたくさんいるやつ」
部下「は、おっしゃる通りで。売り出し中、人気急上昇中みたいなタレントさんを使いますと、ポスターを貼ってる間に急に失速したり、スキャンダルが出てきたりしますので、信頼と実績のアキモトブランドなら間違いないかと…」
上司「じゃああれだな、AKBとごろ合わせで『AK47よりAKB48』とかいって違法拳銃撲滅キャンペーンでもやってもらうか」
部下「さすが署長!そんなポスターなら、ロシアンマフィアからカラシニコフAK47を入手した悪人も改心して自首しますね!間違いない。こりゃ来期の拳銃摘発率はすごいことになるぞ!」
上司「あとそうだな、孫が家でマネしてたけれど、なんだか『ダメよ〜ダメダメ』とかいうギャグも流行ってるそうじゃないの」
部下「さすが署長、最先端の若者文化にお詳しい!」
上司「ん〜まあね〜。どうだろうそのタレントさんを起用して、『危険ドラッグ、ダメよ〜ダメダメ』とかいうポスター作ったら」
部下「さすが署長!目の付け所が違う!それで行きましょう!」

かくして出来上がったポスターは街中に貼られ、それを見た人は誰しも反射的に、心の中に『危険ドラッグ、いいじゃ〜ないの〜』の声を思い浮かべてしまうのである。
(FB2015年2月17日を再掲)

 

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