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3分診療でどこまでできるか・番外編『メモを作る裏の意味』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。

 

拙著3分診療時代の長生きできる受診のコツ45 | 髙橋 宏和 | 本-通販 | Amazon.co.jp

の中で一番力説したのが、病院に行くときには質問事項や経過をメモにして持っていくことだ。

はじめてかかる病院で、自分の症状を的確に伝えるのは案外難しい。
初対面の医者に話すのにドギマギしてしまって一番大事なことを伝え忘れたり、質問しようと思っていたことをド忘れしたりしてしまう。
それを避けるのに、あらかじめ簡単なメモを作っていってそれを見ながら医者と話してもいいし、いっそそのメモを渡してしまってもよい。

 

実は、メモを渡すのには裏の意味がある。

ええとですね、日本の医者というのは、ペーパーテストが得意な人たちなのです。

子どものころからペーパーテストを繰り返し繰り返し受けてきて、どちらかというとそうしたことが人より上手な人が医者になっています。で、そうしたペーパーテスト得意な人たちというのは、限られた時間内に文字を読んでそこから情報を読み取って、そこに書かれた質問の答えを出す訓練をずーっとしてきているのです。
だから、うまく経過がまとまって書かれ、なおかつ質問も書かれたメモを見せられると本能的に正解を出してやろうというやる気が生まれるわけなのです。仮説ですが。

文字情報の処理は人より得意な医者という種族は、その分とりとめのない話を人から聞くのが苦手だったりします。奥さんはただ聞いて共感してほしくて話しているのに、話もろくに聞かずに「それはこうしたほうがいいよ」とか無粋な解決法を口走るだんなさんみたいな感じですね。

敵を知り、己を知れば百戦危うからず。そうした「限られた時間内に文字情報を読み取り瞬時に答えを出そうとする本能をもつ一方、結論の見えない話を延々と聞くのは苦手」な医者という種族の特性をよく知って、彼ら(ぼくらですが)を上手く使って最速最善最良の診断と治療を引き出して健康と長生きを手に入れるために、「メモを作って受診する」のはおすすめの『受診のコツ』であります。ではまた。

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