3分診療でどこまでできるか25『花粉症ー鼻づまりorくしゃみ・鼻水?』

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3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。

花粉症の季節、まっさかりだ。

日本気象協会サイト(①)によれば、関東甲信越地方は前シーズンに比べてやや多い量(前シーズン比110%)の花粉が飛んでいるという。ちなみに東海地方は前シーズン比130%、九州地方は160%の花粉量だそうです。


花粉症には2タイプある。

鼻がつまる「鼻閉(びへい)型」と、くしゃみと鼻水が出まくる「くしゃみ・鼻漏(びろう)型」だ。
つらいのはどちらも一緒だけれど、自分がどちらのタイプなのか意識しながら受診するとよい。使うべき薬が変わってくるかもしれないからだ。

 

鼻アレルギーガイドライン2016年(②)によれば、鼻閉型の初期治療では抗ロイコトリエン薬という種類の薬などがお勧めされている。商品名だとオノンやシングレアなどがこれにあたる。

これに対し、「くしゃみ・鼻漏型」の初期治療では第2世代抗ヒスタミン薬やケミカルメディエータ―遊離抑制薬とよばれるグループの薬が使われる。商品名だとザジデン、セルテクト、アレジオン、アレグラなどが第2世代抗ヒスタミン薬(ほかにもいろいろある)で、インタールやリザベンといった薬がケミカルメディエータ―遊離抑制薬だ(③)。
ステロイド点鼻薬は2013年版では初期治療におすすめされていなかったが、2016年版では初期から点鼻薬を使うこととなっている。

 

前述の気象予報協会の予想だと、東京エリアのスギ花粉のピークは3月中旬いっぱいとのこと。そのあとヒノキが4月中旬いっぱいまで飛ぶそうだ。

つらい方は、無理せず点鼻薬等お試しください。
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www.tenki.jp

【速報】2016年版鼻アレルギー診療ガイドライン 改訂のポイントは? - 医療ニュース特集 QLifePro

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