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「ラーメン一杯2千円...ニセコ、ほぼ完全に外国化?」(ビジネスジャーナル記事)に思う。

数年前に北海道で、市長さんや地方議員の方々向けに地域医療について講演させていただいた。北海道は札幌以外は慢性的に医師不足で、その関連で講演に呼んでいただいたのだ。
その席である議員さんから「ニセコの病院には海外からのスキー客がけがしたりしてたくさん押しかけてきて、ただでさえ医者不足なのに地元の市民だけじゃなくて外国人観光客の診療もしなければいけなくて、対応が大変なんですよ」というお話を伺った。

ぼくはちょっと興奮して、「アメリカの医師免許を取るには、アメリカ人の模擬患者さんを診察する試験もあるんです。もちろんすべて英語でやります。アメリカの医師免許を取りたい日本全国の医学生や医者に、働きながら英語で診察するトレーニングを積める病院として宣伝すれば、ニセコの病院で働きたい優秀なドクターを集められますよ。ピンチはチャンスです」と口走った。その提案がどうなったかは知らない。

4月9日配信のビジネスジャーナルによれば、ニセコは今や完全に外国と化し、ラーメン一杯2300円となっているそうだ。日本人旅行者であってもフロントでは「パスポート・プリーズ」と言われるんだそうで、なんだかたいへんである。

『戦略がすべて』(新潮新書)著者の瀧本哲史氏は、日本の近未来を予測する素材の一つに北海道を挙げている(同書 p.122-129)。
その理由は、開拓時代に全国から集まった人々が中心になってつくられた社会のため日本社会の多様性のモデルとなり得ることや、札幌という大都市と郊外、農村部、山間部から形成されており地形的にも日本の縮図となっていることである。
企業が新商品が売れるどうかテストするときには北海道でマーケティングするとのことだ。
<北海道で起きた事象は、日本でこれから起こることの前触れと見ることができる>(上掲書 p.123)だそうである。
この記事も日本各地でこれから起こることの前触れだろうか。

 

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