よく知らないで予想する、もしも『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)がPokemon GOをネタにしたら(愛称「もし亀」)

(導入部。スマホを見ながら無言で派出所にサラリーマンが入ってくる)

サラリーマン:「やった、いた!」

両津:「なんだ、お前は」

サラリーマン:「あ、すいません」(そそくさと出ていく)

両津:「なんだか最近、あんなやつが多いな」

中川:「Pokemon GOですよ」

両津:「Pokemon GOだと?」

中川:「アメリカのNIANTIC社が開発した、GPSスマホを利用した位置ゲーです。今世界中ですごい人気なんですよ」

両津:「ポケモンなのに任天堂じゃないのか!?」

中川:「NIANTICgoogleから独立した会社で、任天堂も出資してます。うちの会社も提携してるんですよ」

両津:「そ、そうか」

中川:「これがPokemon GOです」(自分のスマホの画面を見せる)

両津:「面白そうだな、わしもダウンロードするぞ」

(外の光景のコマ)

 

スマホ片手に小学生入ってくる)

小学生:「おかしいなあ」

両津:「どうした」

小学生:「ボクのPokemon GO、友達のと違うみたいなんだ…」

両津:「どれ、見せてみろ」(スマホ受け取る)

両津:「うーん、そんなに画面は変わらないようだが…。わしのと比べてみよう」(小学生のスマホと両津のスマホの画面を見比べる)

両津:「あっ、お前の画面、Pokemon GOじゃなくてPokemon G0(ジーゼロ)になってるぞ!」

小学生:「えっ!」

両津:「インチキだぞ このPokemonは!」

「普通にダウンロードしたのか!?わしが文句言ってやる!!」

小学生:「それが…雑誌の通信販売でスマホごと買ったんだ…」

両津:「通販でスマホを買っただと。貸してみろ」

(小学生、スマホを渡す。両津、スマホを裏返す)

両津:「あ!これiPhoneじゃなくて1Phoneになってるぞ!しかもよく見たらガラケーじゃないか!」

小学生:「えっ!」

両津:「気を落とすな わしが調べてやる。雑誌を持ってこい」

小学生:「両さん、お願い!」(派出所から駆け出す小学生。雑誌を取りに帰る)

両津:「よく見るとリンゴのマークもニセモノだぞ。かじったあとがリアルな歯型だ…」

中川:「ムダに細かい…」

(場面転換。派出所周囲の風景のカット)

両津:(雑誌の広告を見ながら)「この広告か!なるほど」

(雑誌の広告。「世界中で大ブーム。日本配信前にPokemon G0をゲット!!」の文字)

両津:(広告の下を見ながら)「やはり住所は局止めか!絶対つきとめてやるからな」

(外の光景のカット)

(外を歩く両津と中川、小学生)
両津:「東西小岩郵便局はたしかこっちのはずだ」

中川:「あっ!!ありました!」

両津:「郵便局があったか!?」

中川:「いえ NYANTIC社があります!となりに!」(NYANTIC社と看板の出ている民家。民家の右側に郵便局)
(庭掃除をしている社長と両津、中川のコマ)
社長:「なんだね あんたたちは?」

両津:「おたくで買ったiPhoneとPokemon GO、ニセ物だったぞ」

社長:「そんなことはない!ニセ物は売らん!」

両津:「このスマホだ ニセ物のiPhoneとPokemon GOだぞ!」

社長:「これはiPhoneではない。わが社が誇る1Phone(ワンフォン)だ。

両津、中川、小学生:「1Phone!?」

社長:「今のスマホは機能が多すぎる。シンプルに機能をPokemonアプリのみにしぼってみた。メールも通話も一切不要だ」

中川:「電話ですらない…」

両津:「そうだ!だいたいそのPokemon G0(ジーゼロ)ってなんだ!インチキじゃないか!」

社長:「まるで無重力空間のようにPokemonを楽しみたいというニーズにこたえたのがわが社のPokemon G0だ。女性向けにPokemone G0(ポケモンヌ ジーゼロ)もあるぞ」

両津:「Pokemon GOとまちがえるじゃないか!」
社長:「それはあんたの勝手だよ」

社長:「ほかにも和風の妖怪をゲットできるBakemon GOや茶道具をゲットするHyouge-mon GO、タコ焼きやお好み焼きをゲットするKonamon GOもあるぞ」

両津:「ちょっと面白そうじゃないか」

社長:「あんた警官ならこのアプリはどうだ。街を歩きまわって地回りのプロをゲットするSujimon GO。下っ端から若頭、組長へと育成するのがだいご味だ」

両津:「育ててどうする」

社長:「ほかのプレーヤーとバトルもできるぞ」

両津:「完全に抗争じゃねえか…」

社長:「そっちの誤解とはいえ、子どもに罪はない。かわいそうだから今までのアプリをセットで全部やろう。名付けてPachimon GOだ」

両津:「完全に確信犯だな。こんなやりとり覚えてるぞ、お前、昔フュラーリとかマークⅡ(ソーズ)売ってたやつだろう!」

社長:「あれは双子の兄だ。兄の会社は郵便局の反対側だぞ。兄の会社のニコニコモータースのフュラーリ テスタ オッサンドナイシテマンネンは伝説の名車だ」

両津:「ダメだ、付き合いきれない…」

(派出所のコマ)

両津:「それにしてもムダにアイディアのある兄弟だな!便乗にもほどがある」

中川:「Pokemon GOの経済効果は本当にすごいですからね」

両津:「そうか。待てよ、あれをこうしてこうすれば一儲けできるかも…。おい中川、お前の会社で…できないか?」

中川:「できますけど…」
(中略)

 

(警視庁に現れたピカチュウをゲットするために押し寄せる数万人のプレーヤー。さながらクーデターのような勢いに陥落する警視庁)

鎧甲冑に身を包み大激怒する大原部長:「両津のバカはいるか!!」

中川:「先輩ならポケモンをゲットしに火星に行くと言って走っていきましたけど…」

(以上)

 

ま、ポケモンみたこともPokemon  GOやったこともないんですけどね。

 

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