リオ五輪男子400mリレー銀メダルと1998年フランスをつなぐもの。

ウサイン・ボルトに続き、ケンブリッジ飛鳥がゴールした。

リオ五輪男子400mリレー、まさかの銀メダルだ。

 

満面の笑みの山県、飯塚、桐生、ケンブリッジの4人を見て頭に浮かんだのは、1998年フランスでのワールドカップでのフランス代表チームだ。

この年のフランス代表はアルジェリア移民の子であるジダンをはじめとして、フランス以外の様々な国や文化をルーツとする様々な肌の色の選手で構成されて話題になった。

インターカルチュラルなルーツの混成部隊であるこのフランス代表は、見事にこの年ワールドカップで優勝した。

今回のオリンピックの日本代表には、ケンブリッジ飛鳥選手以外にもインターカルチュラル(いわゆるハーフ)な選手がいる。柔道のベイカー茉秋選手だ。
ケガが原因となってリオへの切符は手にできなかったが、陸上短距離にはサニブラウン・ハキームというインターカルチュラルな選手がいる。

また、五輪以外にも、野球界にはダルビッシュ有選手やオコエ瑠偉選手がいるし、ほかにもたくさんのインターカルチュラルなスポーツ選手がいる。

1998年のワールドカップフランス代表の構成は、その後のフランスやヨーロッパ社会、コーカソイド以外の様々なルーツを持つ人たちがともに暮らす姿の未来予想図であった。

未来の歴史家はまた、2016年リオ五輪の男子400mリレーのチーム構成がその後の日本の社会の構成=様々なルーツを持つ人たちが日本の旗を背に活躍する多ルーツ社会を先取りしたものだったと評するのかもしれない。

400m男子リレーの面々にあやかって、そのときには世界でメダル獲れるようにがんばりたいものである。

 

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