(レ:レディー我賀山 フ:ファースト田中)
レ、フ:どうもーこんばんはー
レ:レディー我賀山です。
フ:ファースト田中です。二人あわせて
レ、フ:『れでぃ~☆ファースト』です!
レ:いや~寒いですね~。
フ:ほんと寒いね。
レ:したいね~、冬眠。
フ:したいね、冬眠。冬眠!?
レ:そうそう冬眠。ぼくね、昔っから憧れてるんすよ、冬眠。
フ:なんでよ?
レ:だってさ~よさそうじゃないですか、ぬくぬくとひと冬寝てるんですよ、冬眠。なーんもせんで、冬じゅう、最高やない。
フ:まあわからんでもない。
レ:冬眠中はね、カロリー消費を抑えるために心拍数もぐーっと下げて体温も低めになるらしいで。
フ:なるほど。
レ:ええなー心拍数低め、憧れるわ―低体温。
フ:なんでやねん。
レ:クマとかもですね、さっむいなかすやすや~ゆうて寝てるわけですわ。
フ:まあね。
レ:あれ不思議なのはね、なんでクマって冬眠中に床ずれとかできへんねやろ。人間やったら確実に床ずれできるで、冬眠中。
フ:聞いたことないわ、床ずれしたクマなんて。
レ:おらんのかな、床ずれっクマ。
フ:りらっくまみたいに言わんといて。ぼくら知らんだけで、ほんとは床ずれできてるクマもおるかもしれへんで。
レ:あ、そうか、わかったで、ぼく。ゆうても冬眠したクマが全部春になったからゆうて起きてくるわけやないんや。
フ:どゆこと?
レ:だから冬眠したまま起きてけーへんクマもおるんやないの?
フ:冬眠したつもりが永眠やったってやつね。
レ:そういうクマは腐るんやろね、冬のうちに、木の中で。春になったら腐乱死体や。
フ:いややなー、それ。
レ:なかには自分が腐乱してることに気づかずに街をさまようクマもおるね、ゾンビックマ。
フ:やめろや気色悪い。
レ:そういうかわいそうなクマを描いた話があれや、『起きてこなかったクマ』。
フ:童話か!『かわいそうなゾウ』みたいに言うなや!
レ:「かわいそうに春が来てもクマは起きてきませんでした」
フ:しんみりしてまうな。
レ:「ハチミツのツボはいつまでも持ち主が起きてくるのを待っているのでした」
フ:プーさん!?
レ:「クマの魂は天に召されていきました」
フ:やめろや。
レ:「パトラッシュ、ぼくはもう疲れたよ」
フ:『フランダースの犬』か!
レ:『腐乱したんだーすのクマ』やね、正確に言うと。
フ:あほかいな。
レ:そんなわけでね、しゃべればしゃべるほどサムいんで、ぼくらこれから冬眠します。
フ:漫才せえや!いいかげんにしろ!