なぜ新幹線の車内販売ではトッポとじゃがりこなのか考。

北海道新幹線に飛び乗ってまず考えた。
なぜトッポとじゃがりことワッフルなのか。
 
トッポとじゃがりことワッフルに恨みはない。うまい食べ物だと思う。
だが数あるお菓子などの中で、売り上げナンバーワンではないのではないか。にもかかわらず長年、新幹線の車内販売で不動の地位を占めているのはなぜか。
 
別の角度から考えてみたい。
逆に、車内販売で何が売ってたらよいか。
 
完全に好みの問題だが、たとえばポテトチップス類。ピザポテトやプリングルス。
じゃがりこもよいが、ピザポテトやプリングルスのほうが売れるのではないか。
あるいはトッポではなく、ポッキーやたけのこの里やきのこの山。
 
ピザポテトやプリングルスではなくじゃがりこが、ポッキーやたけのこの里やきのこの山ではなくトッポが売られているのはなぜか。
 
盛岡を過ぎたあたりで仮説にたどり着いた。
じゃがりこではなくピザポテトを、あるいはトッポではなくポッキーを売った場合、食べカスやチョコの汚れにより車内清掃の手間や時間が増えるのではないか。
 
人類は脂と塩分・糖分を求める生き物である(個人の感想です)。
脂と塩分・糖分の豊富な食べ物はしかし、指や手にこびりつく。
多くの乗客がピザポテトやポッキーやたけのこの里の快楽に耽溺した場合、無数の手指についた脂やチョコが、新幹線のシートにこびりつくのではないか。
あるいはピザポテトやプリングルスがバリバリバリと噛み砕かれた先には、じゃがりこよりもはるかに多くそして細かい無数の食べカスが、新幹線の車内を無限に汚すのではないか。まさに現代の無限列車である。
 
そんなシミュレーションのもと、JRの経営陣はトッポとじゃがりこに新幹線の命運を託したのではあるまいか。
 
しかしながらわからないのはベルギーワッフルである。
車内弁当やサンドイッチよりも賞味期限が長く廃棄ロスのリスクが低いのはわかる。だがなんというかもっとあるだろう。いやワッフルうまいすけどね。
 
JR経営陣がベルギーワッフルに何を夢見、どんな未来を期待しているのか皆目見当もつかぬまま、列車はもうすぐ新青森に着こうとしている。