インターネットには世界中の情報が溢れているが、それでも現地の情報にはかなわない。 そうした現地情報を入手するウラの方法を、大前研一氏が書いている。
大前研一氏は、講演などで新しい土地に行くときにはまずはじめに現地の不動産屋に立ち寄るという。世界中どこでも。必ず。
〈私のやり方はこうだ。まず、ざっと家の相場を聞く。それでかなり高そうな部類の家を買いたいと言うのである。相手は喜んで「ご案内しましょう」となる。そこで、翌日のしかるべき時間にホテルに来てくれ、と言う。翌日、おもむろに高級ホテルから出てくれば彼らの、それはもう嬉しそうな期待に満ちた顔が迎えてくれる。しかも彼らは自分の車で来ているから、町中案内してもらうのにハイヤーを雇う必要がない。 (略)
通常、彼らは自分のいちばん売りたいところ三軒くらいに連れて行ってくれる。大切なのは、そのあいだ間断なく質問をすることだ。通勤の手段は?車の値段は?家を買った場合の税金は?減価償却は認められるのか?外国人は不動産を所有できるのか?普段は留守にしているがお手伝いさんは簡単に見つかるか?それはいくらか?保険は?ローンの金利は?抵当はいくらまで認められるの?等々。〉
(大前研一『やりたいことは全部やれ!』講談社文庫 2005年 p.121-122)
不動産屋に根掘り葉掘り聞いたあと、大前氏はさらに踏み込んだ“現地調査”をするのだが、“現地調査”としては非常に有効だろうなと思うけれどさすがにそれはえげつなくてやり過ぎだろという方法なのでここでは書かない。各自確認していただければ幸いである。
いずれにせよ“現地調査”のため「家を買いたい」といって不動産屋に行くのは「冷やかし」で、海千山千の大前氏だからできることだ。 素人がマネすると、いつか最もフィジカルで最もプリミティブでそして最もフェティッシュなやり方で怒られが発生するかもしれないから、素人にはおすすめできない。
