AIにも「不気味の谷(uncanny valley)」現象が起こるのかを考えている。
Wikipediaによれば、不気味の谷現象とはロボット工学者の森政弘氏が1970年に提唱した概念で、ロボットの姿形や動きなどが人間に似てくるにつれて好感や親近感は増加するが、ある一点を超えると急速に好感や親近感は嫌悪感に変わるというものだ。
平たく言えば、C-3POやR2-D2があまりにも人間そっくりになってきたらキモいよね、ということだ。
AI自動翻訳でも、この「不気味の谷現象」は起こるのだろうか。
「不気味の谷」、カジュアルにいうと「ウザさの谷(annoying-ness valley」。
AI自動翻訳機能の進歩では、この「ウザさの谷」が起こるのか、そしてどの段階がその「ウザさの谷」なのかを考える。
このXのAIの自動翻訳機能は本当に大したものだ。
だがいまのところ限界がある。
たとえば冒頭の「鼻から牛乳」はある年代の日本人なら全員知っている嘉門達夫のギャグだが、今のところそのギャグをギャグのまま他言語話者に伝えることはできないだろう。
だが技術的には、「鼻から牛乳」を文脈などからギャグだと認識し、たとえばYouTubeからその動画を探してきて参考資料として訳文に解説とともに添付表示することは可能だろう。
そこまでされたらAI自動翻訳機能は「ウザさの谷」に突入するだろうか。
答えはたぶん否、だ。だって便利そうだもの。
他言語話者の書いたギャグや内輪ウケを、訳して解説してくれたら便利で、それはウザくない。
だって、それはまるでロブスターを食べたプリンセスみたいだもの。
ではAI自動翻訳機能の進化には、「ウザさの谷」はないのだろうか。
つらつら考えて、やはり「ウザさの谷」はあることを発見した。
たとえば我々が誰かほかの人のポストを見る時、「このポストはあなたには性的すぎるから見ちゃダメ!」とか「コーラの瓶のフタを指で開けるなんてマネしてケガしたらどうするの!このポストは見ないほうがいいと思うな」とか「Xばっかり見てないで勉強しなさい!」とかAIが言い出したら、それがAIが「ウザさの谷」を超えた時だと思う。
