冬至に思う(R)

サンスクリット語で「心身のやすらぎ」「休息の場所」を意味するそのホスピスは、京都のはずれにあった。ひとしきりホスピスの中を案内してくれたあと、事務長さんがぼくを庭に誘ってくれた。 寒い季節だったけれど小春日和の庭は暖かく、ベンチに腰かけてポツリポツリと事務長のUさんは言った。 「開設したばかりの時は…