昔みかけた、「ネットの発展により世界中の観光名所の写真や動画を自宅にいながらにして高画質で見られるようになった。これによってみんな満足するかと思ったら事実は逆で、ネットで見た観光名所に実際に行ってみたいと思うようになり観光が盛んになった」という論考は味わい深い。
インバウンド政策とかも、「ネットで見たけど実際に行ってみたいやってみたい」という欲求を喚起できるかがカギなのだろう。
大塚国際美術館とかも実際に行ってみたいものなあ。
逆に、「ネットで観たら満足してしまって”いかなくてもいいや”って思ってしまうところ」の具体例を挙げてみて比較すると、なにか得られるかも。
たぶんですけど、「きれいな風景ですよ!」ってネットでやっても「きれいですね!PCの壁紙にしました!」で終わりなので、「おいしいものありますよ(ネットでは伝えられませんが)!」みたいな写真・動画などのほうが観光誘致には有効なんでしょうね。
水墨画などの世界では、良い絵の基準に、
①その絵の世界に行ってみたい
↓
②その絵の世界で遊びたい
↓
③その絵の世界に住みたい
みたいなものがあったはず(要出典)。
観光誘致も、「その場に”たたずまいたい”」みたいな欲求を喚起できるとよいのでしょうね。
観光地で着物きつけて散歩させるサービスとか、人力車とかのサービスはそういう欲求にこたえている気がします。
書いていて気づきましたが、「その世界に”たたずまいたい”」という欲求を満たす観光地の最たるものがディズニーランドなのでは。