2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

経営者は眠れない(R)

今回の話には2つ弱点がある。 一つは引用文献にバイアス、偏りがあるということ。もう一つはぼく自身の実体験による部分が少なく、「机上の空論」「時代遅れの考え」と言われてもやむを得ないというところである。それでもなお何か得るところがあれば嬉しい…

女性セブンで取材していただきました!ー『医者の力を100%引き出す<賢>診察室会話術』

本日発売の女性セブンの記事、『医者の力を100%引き出す<賢>診察室会話術』でコメントを載せていただきました! www.news-postseven.comweb版『医師にとって一番困るのは「症状をはっきり話せない患者」』は抜粋なので、ぜひ本誌をお読みください!81ペー…

イチローだったらこう言うねーNHK番組『健康格差』

「あーあ、だから言ったのに」 もしもぼくがイチローだったらたぶんそう言うだろう。 先日NHKで放映された『健康格差』という番組を観ながらそう思った。 もっとも、イチローと言ってもイチロー・スズキではなく、イチロー・カワチのほうだが。 イチロー・カ…

バリ島のコーラ売りかく語りき(R)

「いいよな、日本人は」バリ島のビーチで彼は言った。 「葬式のお金がかかるからね、バリ人は」 何年も前の夏休み。数週間後にテロで爆破されることになるシーフードレストランの近くのビーチでうだうだしているとわらわらと物売りがよってきた。ぼくはコー…

ただいま炎上中!長谷川豊氏「自業自得の人工透析患者なんて」とビヘイビアヘルスの間。

元アナウンサーの某氏が「人工透析患者は自業自得。全額自費負担にさせよ!無理だというのなら云々」とブログにアップして炎上中だという。云々の部分はおぞましいから書かないが、品性の無いことだと思う。 lite-ra.com 生活習慣が病気のリスクを増大させる…

日本における延命治療、終末医療と宗教・信仰について2(第1稿)

「日本の延命治療が濃厚なのは宗教がないから」という言説についてずっと疑問を抱いている。こうした一見分かりやすい言説というのは有害だ。そこには思考停止のワナが潜んでいる。 狭い意味での宗教の定義は、教義、教祖、教団を必要とするが、明文化された…

日本における延命治療、終末医療と宗教・信仰について(第1稿)

週刊東洋経済9月24日号『納得のいく死に方』特集を読んだ。 延命治療や終末医療の議論になるとよく、「日本には宗教がないから、無意味に延命する」的な意見が出る。それに引き続いてその場にいるみんながそうだそうだとうなづくシーンを何度となく経験する…

食パンをかじりながら急ぎ足で登校する女子高生を見た(R改)

先日通勤中に、食パンをかじりながら急ぎ足で登校する女子高生を見かけた。 新学期も始まったことだし、これから「遅刻、遅刻〜!」と慌てて街角を曲がった途端クールでぶっきらぼうな男子高校生とぶつかってケンカになり、あとになってそれが転校生だと分か…

勝手に予想する『こち亀』最終回(中間管理職トネガワ編)

いよいよ『こち亀』も最終回だとのことで、勝手に最終回を予想してみることにする。 以下妄想。 (派出所) 両津:「いよいよこの漫画も最終回だな!」 中川:「なんといっても40年ですからね」 麗子:「両ちゃん、ほんとにお疲れ様!」 両津:「さすがのわ…

Autumn in Paris.(R)

いつも右と左で色の違う靴をはいて旅するカバン屋の絵本を子供たちに読んでやっていたら、ふとある人のことを思い出した。20年ほど前、パリのユースホステルで出会った60歳くらいのカナダ人の、白髪白ひげのおじさんのことだ。 絵本のカバン屋は暖かい季…

「火傷はあたためる☆」は大間違い2-エセ医学信者とメシマズの共通点その2

「火傷したらガスやフライパンであたためるのが新常識☆あたためると体の自然治癒力がアップして治る」というクレイジーインチキ情報が世に出回って数日立つ。 大間違いです。とにかく火傷は流水で冷やしましょう。 なんでもかんでも自然が一番、人工物はダメ…

「火傷はあたためる☆」は大間違いーエセ医学とメシマズの共通点とはなにか

ここ数日、「火傷は冷やしちゃダメ。むしろあたためるのが新常識」なるエセ医学情報がネット上で流通している。批判のためのURL引用をすることで拡散に直接手を貸すのもイヤなので、各自ご検索ください。 発端の自称自然派ママのブログでは、「火傷をしたら…

しりとり必勝法(R改)

子供のころは今より世の中がもうちょっとゆっくりして、いろいろとヒマつぶしをした。ネットもスマホもないので夏休みには少年ジャンプを何度も読み返したりしてヒマをつぶした。こち亀の両さんで大笑いしたり、ファイティングコンピューターの異名を持つロ…

夏の終わりに(R改)

<棒きれ、石ころ、道はずれ取り残された切り株ちょっとした孤独ガラスのかけら、人生と太陽 夜と死、ロープ、釣り針> ボサノバを作った男、ジョアン・ジルベルトの『三月の水』という歌はこんなふうに始まる(国安真奈訳。ユニバーサルミュージック『ジョ…

諸行無常2.0

「今はネットがあるから知識を覚えるつめこみ型の勉強は時代遅れ。情報は必要ならその場で検索すればよいのだから」的なことはよく言われる。けれど、ネット検索で上位に出てきたからといってその情報が正しいかどうかはわからない。 病気や治療についてのネ…

子曰く、上に政策あれば下に対策あり(R)

「上に政策あれば下に対策あり」 中国語で言うと「上有政策 下有対策」、発音としては「shàngyǒuzhèngcè xiàyǒuduìcè」となる。もちろんぼくは発音できませんが。 政府がなにか政策を決めても国民はそれに対して必ず対策を打つ、という意味で、ぼくの好きな…