2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
<癌の末期患者に関するシンポジウムかなにかだったと思うが、国立がんセンターのH教授が発言した言葉だけを覚えている。 ある末期患者が「がんばって」と言われる度に苦痛の表情をしているのに気づき、痛み止めの注射をした後「私も後から旅立ちますから」…
<親子の関係については、『かもめのジョナサン』という世界的ベストセラーを書いたリチャード・バックという作家も面白いことを言っていました。 彼とは対談をしたのですが、あれこれ話をしているうちに、何の気なしに「あなた、お子さんいるの?」と訊いた…
悪魔の誘惑(笑) 宝くじの最も正しい買い方をさっき発見した。発売されたらすぐ買うのである。買う枚数はどうでもいいが、買う場所はどこまで効果を期待するかによる。 宝くじを最も正しく買う理由は、最も正しく使うためだ。では宝くじの最も正しい使い方…
ギョーカクにミンカツ。カタカナで書くとなんとなくB級グルメっぽいが、行革と民活と書く。行革、行政改革と民活、民間活力の略で、中曽根政権のころよく言われたスローガンである。 〈中曽根は当時、第一次答申の理念に関して、「フリードマン式の自由主義…
〈二〇〇三年十月二十三日午前九時十五分。約束の時間どおりに小泉純一郎総裁が、私の執務室の入り口にあらわれました。(略)彼の言葉を待ちますが、やはり小泉君は私を見ようとしない。ようやく目を合わさぬまま、口を開きました。「中曽根先生は、国内的…
中曽根康弘氏の話をもう少し。 〈(ゴルフの順番待ちの時)中曽根さんは(略)、隣にSPを座らせて、しゃべりかけるんです。「このSPをやる前は、君、今までどういう仕事をしてきた?」なんか訊いている。SPが、「自分は白バイに乗ってまして」と答えると、「…
「我々の時代には、『こうした日本にしないと!』というものがあった。首相公選制であるとか。いま、そうした若い者の力が摩滅しているという危機感を持っています。心ある者が日本全国に三々五々散って、先導者とならねばならない。 …思想家が少なくなって…
「総理になる一年くらい前から官房長官の目星はつけていて、後藤田(正晴)さんは私に忠告できる人物ですし、内務省の3年先輩で、しかも真ん中より左ということでお願いした。私は真ん中より右ですから」中曽根氏はそう答えた。サブリーダー、自分の右腕はど…
「縁を結び、縁を尊び、縁に従う。結縁、尊縁、随縁と、手帳の最後のページに40数年間、書いてきた。人間関係は、縁でスタートする。夫婦、親子、学校の縁…。森羅万象は、縁で出来ているわけです。人間全部が作り上げている縁が重なり合って、文化になってい…
「子どもの頃、カナリアを飼っていてね、そのカナリアを両手で包んだことがある。小鳥はだいぶ弱っていて、私の手の中で震えている。その手の中の震えるカナリアのぬくもりをね、今でもよく覚えています」よく伸びた背筋で、老政治家はそう言った。 故・中曽…