宝くじの正しい買い方。

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悪魔の誘惑(笑)


宝くじの最も正しい買い方をさっき発見した。発売されたらすぐ買うのである。買う枚数はどうでもいいが、買う場所はどこまで効果を期待するかによる。

 

宝くじを最も正しく買う理由は、最も正しく使うためだ。
では宝くじの最も正しい使い方とは何か。「営業」である。

 

宝くじの最も正しい使い方が「営業」であることは、今から二十数年前、バイト先のビヤホールの支配人から習った。

 

「俺、ここの支配人になる前はさ、ビール会社の営業やってたんだよ。
居酒屋とかバーとかを回って、『うちのビール置いて下さい!』ってやるわけ。仕入れ担当者と仲良くならなきゃいけない。

 

だから夏とか年末とか、必ず宝くじを買うんだよね。
仕入れてくれたらお礼に宝くじを渡すのかって?
違う違う、そんなことしたら宝くじ何百枚も買わなきゃいけない。

 

いいかい、こうやるんだ。
『いやあ○○さん、ここへ来る途中で宝くじ買っちゃいましてね、当たらないとはわかってるんですが、一等賞金何億円と聞くと、つい…。
○○さんだったら、何億円当たったらどうします?

 

こうやって話をふるとほぼ確実に相手は乗ってくる。
何億円かー、すぐ仕事やめてマンションと車買って、とか、一年くらい豪華客船でクルーズ、とか。
そしたらさ、いいですねー、車、何買っちゃいます?とか、クルーズだったらどこ行きたいです?とか相槌を打つわけ。

 

ひとしきり二人で妄想にふけったあと、言うんだよ、『いやーいいですねー。で、どうでしょう、何億円当たったつもりで、うちのビール、どーんと十ケースくらい入れていただけませんか?』。
相手は何億円という大金の使い方を考えて気が大きくなってるから、たいてい仕入れてくれたな」

 

この話を聞いてから二十数年経つが、宝くじの使い方(宝くじの賞金ではなく宝くじそのものの使い方)でこれ以上正しい使い方を、ぼくは知らない。
人間の脳みそは、「if」とか「ストーリー」とかが大好物なのだ。

 

で、冒頭の宝くじの最も正しい買い方に戻る。
宝くじの正しい使い方が妄想に耽ったり耽らせたりすることなら、妄想に耽る期間は長ければ長いほどコスパが良い。だから、発売当日に買うのが最も正しい買い方ということになる。

 

当たらないことはわかってる。でも、
10億円、もし当たったらどうします?

 

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