2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

紀里谷和明「日本では内戦が起きてる」発言に思う~「シカシ人間」のテロリスト化

映画監督、紀里谷和明(公人なので敬称略)のインタビュー記事が広く読まれている。 spotlight-media.jp 目を惹かれるものの一つがこの部分。<断言してもいいけど、いま日本国内では内戦が起きていると言えますよ。どういうことかというと、“がんばって行動…

社会参加をしている人がボケにくいのはなぜか~機械的知能と応用的知能(R)

日々を生きる喜びの一つに、腑に落ちる瞬間というものがある。 長年考えてきた疑問が何かのきっかけで「ああなるほど、そういうことか」と解決する。その感覚はまさに腑に落ちるとしかいいようのないもので、腑に落ちる感覚は大変クセになる快感だ。 三宅乱…

Forbes JAPAN編集部より返信いただきました。

Forbes JAPAN編集部のかたから返信をいただきました。もしかしたら、反論執筆の機会をいただけるかもしれません。迅速かつ誠実な対応をしていただき感謝です。 ご報告まで。

Forbes JAPAN記事 『3分診療の時代は終わった』について反論文を送ってみました。

Forbes JAPAN掲載の『3分診療の時代は終わった』について、以下のような反論文を編集部に送ってみました。 Forbes JAPAN11月14日配信の記事、『3分診療の時代は終わった』を興味深く拝読いたしました。千葉県にあります松戸神経内科の医師の高橋宏和と申しま…

11月27日金曜日19時30分より、かつしかFM『高野麻美のradioclub.jp』に出演します。

明日11月27日金曜日19時30分より、かつしかFM『高野麻美のradioclub.jp』にゲスト出演します。 葛飾区近辺のかた、周波数は78.9MHz。エリア外のかたはサイマルラジオでお聞きになれます! CSRA – 日本全国のコミュニティFM放送をWebで楽しむ!

虫の目、鳥の目、魚の目(R)

虫の目、鳥の目、サカナの目。ものごとを考えたり、伝えるときには、この3つの視点が必要である。 昨夜、地域ケアのフォーラムに向けた打ち合わせがあった。 政治、介護、医療関係者が集まりこれからの地域ケアについて話しあったのだが、それを例にとると3…

Forbes JAPAN『3分診療の時代は終わった』が絶望的に見落としているもの。

Forbes JAPANオンライン版11月14日配信の記事によれば、『3分診療の時代は終わった』、という。 forbesjapan.com 記事の中で、大学教授の著者がアメリカの高名な精神科の教授と福島の病院の慰問に回る。原発事故の直後、人々の表情は固い。しかしアメリカ人…

トークライブの一部をアップしました

11月11日に行われた『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』出版記念トークライブの一部をyoutubeにアップしました! youtu.be

radioに出るのが夢だった。

かつしかFM『高野麻美のradioclub.jp』にゲスト出演させていただいて早2日。放送予定日は今週金曜日19時30分だが、いまだ興奮は冷めやらない。好きな映画は『ラヂオの時間』、好きな曲はRCサクセション『トランジスタラジオ』と徳永英明の『壊れかけのradio…

『壊れかけのRadio』を聞きながら(R)

「何も聞こえない 何も聞かせてくれない」 澄んだ声で徳永英明の「壊れかけのRadio」を歌うストリート・ミュージシャンの横を通りながら、何も聞こえず何も聞かせてくれないんだったら「壊れかけ」というよりは「壊れっぱなしのRadio」だよなあと思い歩く。…

かつしかFM『高野麻美のradioclub.jp』に呼んでいただきました!

かつしかFMの番組『高野麻美のradioclub.jp』にゲストで呼んでいただきました!放送日は11月27日(金)の19時30分から。放送エリアは葛飾区中心ですが、nicovideoでも聞けるそうです。かつしかFM様、高野麻美様、モブさん様、呼んでくださってありがとうござ…

3分診療でどこまでできるか12『何かって、何?』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。 体の不調があって病院にかかって、一通り診察や検査を受けてなんでもないとする。そんなときに医者から言われる定番のセリフに、「何かあったらまた来てください」というものがある。 職…

地域医療のABC(R)

新人研修医の患者急変時裏ABCは「とにかく自分よりできる医師にすがりつけ」という教えであったが、そうした新人研修医も、いつしか成長し一人前になっていく。 背中に嫌な汗をかきながらこなす教授回診、眠れぬ夜の一人当直、患者の治療方針がほぼ決まった…

救急医療のABC (R)

「患者が急変したときのABCを知ってるかね?」 研修医になって数か月のころ、回診の終わりに上司のF先生がおもむろにぼくらに聞いてきた。 「えーと、AはAirwayで気道確保、BはBreathringで呼吸、CはCirculationで循環確保...」 唐突な質問にどぎまぎしなが…

医療とIT考(R)

医療とIT考。 新聞や雑誌で「ITで医療過疎を解決!」みたいな話を見ると、いつもホントかなと思う。 違和感の原因について、つらつらと考えてみた。 一番は医療の持つウェットでウォームな面が軽視されていること。 問診をし、診察をし、検査をして薬を出す…

『病名告知は突然に』~ムント・テラピストへの道(R)

昨日知ったことだが、歌手・小田和正は大学進学の際、もともとは千葉大学医学部を受験するつもりだったのだが、カーテンがあまりに汚かったので志望校を変更したのだという。もしカーテンがもっときれいだったら、名曲「ラブストーリーは突然に」は生まれて…

3分診療でどこまでできるか11『病名を確認しておく』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。症状が安定してどこかの病院に定期通院している方とお話しすると少々びっくりする事態に遭遇することがある。「○○病院にずっとかかっていて、お薬も何種類か出ています。たしか『なんとか…

トークライブの一部をアップしました。

11月11日に行われた『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』の様子をyoutubeにアップしました↓ youtu.be

テロとトリコロール

パリでの同時多発テロを受けて、facebookのプロフィールをトリコロールに変えるべきか否かで論争が起きているという。結論から言えば、好きにしろ、であろう。反対派は言う。「パリのテロは痛ましい。しかしパリ以外でも毎日テロは起きている。ベイルートで…

3分診療でどこまでできるか・番外編『風邪のときはひたすら寝る』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。世界で一番幸せな国デンマークで聞いた話。デンマークで風邪をひいた日本人が、かかりつけ医にかかろうとした。熱とくしゃみに苦しみながらバスに乗り、重いからだを引きずりながら、なん…

『シャルリー・エブド』事件に思う(R)

以下、1月20日に書いたものを再掲。空爆が最善の結果をもたらすとは決して思わない。しかし自信をもってこうすべきといえるだけの案も無いのが正直なところ。 「右翼は凶暴で、左翼は冷酷だ。イデオロギーによって結果が肯定されるわけではない」(エルネス…

短い間奏曲~フィッシュマンズ『BABY BLUE』を聞きながら

どんな顔をして何を言えばいいのだろう、あんなテロのあとで。まったく関係ない話をさらっと書けるほど割り切れるわけでもなく、哀しみを引きずりながらも容赦なくおそってくる自分自身の日常が気持ちを平常モードに引き戻していく。何か言うのも嘘くさいし…

『Facebook』プロフィールをトリコロールにする前に考えたいこと、の前に感じたいこと。

129人が、テロの犠牲になった。フランス、パリでの惨劇。 何を言うべきか、何が語られるべきかはわからない。言うべき立場、語るべき立場にいるとも思わない。ただあるのは、哀しみ、恐怖、無力感。「寛容でない者に対し、どこまで寛容であるべきか」という…

『ゼロ秒思考』を読んで。(R)

思考はマラソンに似ている。 運動神経に恵まれた者が時間内にゴールのテープを切るのは苦もないが、運動嫌いな者はそもそもマラソンに参加しようとは夢にも思わない。 運動嫌いな者は、「走るの苦手なんだよね」と言い、マラソンなんて自分に無関係な競技だ…

ビジネスマンの友に贈るそれでもなお「じっくり考える」ことを勧める4つのエピソード+1。あるいはできる人はなぜ考える時間を手離さないのか(R)

即断即決即レスが求められる時代だが、時にはじっくり物を考えるのも必要ではないかと昨日書いてみた。これに対しスーパービジネスマンの友人から「じっくり考える」の「じっくり」ってのはどういう意味だと反論をもらった。おかげでいろいろ面白い話を思い…

『ゼロ秒思考』と聞いて考えたこと。(R)

Amazonをうろうろしていたら『ゼロ秒思考』という言葉に出会ってびっくりする。 詳しく調べる気もないが、ゼロ秒思考ってのはほとんど考えないということなのだろうか。 スピードが重視される時代だそうで、インプットからアウトプットまでをいかに短縮する…

3分診療でどこまでできるか10『あの薬 飲んでないんです~黙っていたら、もったいない』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。患者さんと何度もお会いして、信頼関係ができたかどうかのバロメーターは、薬の飲み忘れ・自己調節について教えていただけるかである。医者が思っている以上に、患者さんというのは薬の自…

死、人間、社会(R)

「この間厚生労働省の資料を調べマシタらネ、おどろきマシタ。なんトネ、日本人の死亡率は、100%、ナンデスネ」 死生学を日本に広めた哲学者、アルフォンス・デーケン先生の講演の、つかみのギャグである。このあと「人間は皆、必ず死んでいく。死に対して…

『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』出版記念トークライブ、盛況のうちに終了しました。

本日、『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』出版記念トークライブ、盛況のうちに終了しました!コーチング第一人者の本間正人先生の司会のもと、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏と高橋が、医療とは、教育とは、セルフケアとはを語りつくしました…

本日19時より水道橋にてトークライブを行います!

本日19時より、水道橋の貸会議室・内海にて『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』の出版記念トークライブを開催します!コーチング第一人者の本間正人先生の司会のもと、教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏と高橋が縦横無尽に語りつくします!!ぜひ…