2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「定年延長の流れでぼくら歴史学やってる者が危惧していることがあって」 ある時、近現代史学者のK先生が言った。 「それは郷土史家がいなくなることなんですね。 今までは、いろんな地方で仕事を引退した公務員のかたとか地域の人とかアマチュアの歴史家が…
とある往診サービスが撤退を発表した。診療報酬が下げられると判明した途端の、即断即決である。 道義的にどうかと思うが、純粋に経営的な視点だけからみれば、儲からなそうな分野から撤退するというのは仕方のないことかもしれない。 邪推だが、こうした即…
「友だちはそんなに必要ないけれど、仲間はそこそこいたほうがよい」 そんな話を、吉本ばなな氏の『吉本ばななが友だちの悩みについて答える』(2021年 朝日文庫 p.22)で読んだ(もとは雀鬼・桜井章一氏の言葉らしい。原著をご存知のかたは教えてください)…
〈「つくる」のではなく、「生む」という感覚を持つ〉 雀鬼・桜井章一氏の言葉だ。 〈麻雀は「いい手」をつくろうと頑張るほど、うまくいかなくなるものだ。私が勝負に際して常に大切にしているものは、「つくろう」とするのではなく「生む」感覚だ。〉 (『…
警官とさよならを言う方法はまだ発明されていないしSNSとうまく付き合う方法もまだ人類は見つけていないが、もしかしたら「ポジティブなことはピンポイントで、ネガティブなことはふわっと」書くのがコツなのではと思い始めた。 「生きとし生けるもの全てに…
「富山のね、指定されたお店に少し遅れて行ってね、お店の人に案内された部屋のふすまを開けたら、畳の上にスッと背筋を伸ばした青年が正座していた。 青年は深々とお辞儀をすると『先生、お忙しい中おいでいただきまして、ありがとうございます』と言った。…
「すぐ役に立つ本はすぐ役に立たなくなる本」であり、「すぐ役に立つ人間はすぐ役に立たなくなる人間」だ、という(小泉信三『読書論』岩波新書kindle版 第一章。後者の言葉は工学博士谷村豊太郎氏のものとのこと)。 なんでもかんでも「すぐ役立つ知識」「…
「女の子にね、『お前の付き合ってる男はサイテーだから俺と付き合え』って言って付き合ってもらえるか?肘鉄くらって、『確かにわたしの付き合ってる男は上等ではないかもしれないけど、わたしの勝手じゃない。そんなことあんたに言われる筋合いじゃないわ…