2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

謎言葉。

よくよく考えるとよくわからなくなってる言葉というのがある。 「写真はイメージです」という注意書きとか。 今日も施設を退所した患者さんのカルテに「ホームから帰宅」「今後ショートステイをロングで利用。ロング・ショート」と書きながら、「オレはいっ…

通訳と医者は似ている。

通訳と医者は似ている。 とめどなく与えられる日常言語ベースの情報の山から本質的な情報をピックアップし、他国語や医学用語に変換する。 ギリシア語で通訳は「hermenuties」というそうで、これは神々と人間との交信、いわば神々言語と人間言語の通訳を担っ…

通勤電車。

『通勤電車で座るための戦略とアクションプラン』みたいな宣伝広告を興味深く読んでいたら最終結論に「もっとも大事なのは一日でも早く通勤電車に乗らなくて済むような生活を手に入れること。そのためにも、資産運用は当銀行にお任せください」って書いてな…

プロの賭け事師の心境はいかに。

賭け事のことはコンチネンタルの単チェリーくらいしか知らないが(ミリオンゴッドまで行けなかった)、プロのギャンブラーみたいな人の心境には興味がある。 我々素人からすると、森巣博氏の書くような「鯨」級のハイ・ローラーというのは強運の持ち主で酒も…

「コスパが悪いから社内の飲み会には行かない」という言説に思う。

付き合い酒・接待酒ほどマズいものはない。 だが一方で、“営業”無しに仕事を得られる人は少ない。 「コスパが悪いから会社の飲み会いくな」という話がXa.k.a.Twitterで話題だ。 気持ちはわかるが、これは行き過ぎると「会社を辞めてブログで稼ごう」的な、若…

「ふるさと納税」とインバウンド政策が首長にもたらすポジティブな心理効果について。

ふるさと納税やインバウンド政策について考えた。万物と同じく功罪両方あるだろうが、プラスの面、特に心理的なプラスの面についてだ。 山口県柳井市の元市長の河内山哲朗氏がこんなことを述べている。 〈日本の地方行政は(場合によっては国政もそうですが…

「カタ」と自由意志。

2023年8月6日放送の『桂文珍の演芸図鑑』で狂言師の野村萬斎氏が面白いことを言っていた。うろ覚えなので間違えていたら直します。 「以前から全国の学校で教室をやっております。 きっかけですか? …ひところ、学校で『キレる』子どもというのが話題になり…

【覚書】マンガ編集者の話。

覚え書き。 マンガ編集者の話。 たぶん1980年代後半、朝日新聞夕刊の文化欄の論評でこんなことが書いてあった(と思う)。 日本のマンガは子ども向けだけではなく文学や政治経済、思想、文化などありとあらゆるテーマを幅広く扱うようになった。その背景の一…

鳥山明先生の訃報に思う。

景山民夫氏のエッセイに『アディオス・パンテラ・ロッソ』という作品がある(『普通の生活』角川文庫収載)。 景山氏がテレビの撮影か何かでスペインの田舎村に滞在している。 小さな村ではやることもなく、言葉も通じない。 村のレストランに入る。同じくや…

NASAで教えるのはリーダーシップではなくフォロワーシップ、というお話と先輩後輩システム。

(Twitterに上げたものを備忘録としてアーカイブ化しときます) ・「NASAではどんなリーダーシッププログラムをやってるんですか」と宇宙飛行士の人に質問したら、「リーダーシップはあんまり教えないですね。むしろフォロワーシッププログラム。宇宙飛行士…

『流暢性の錯覚(幻想)』と『望ましい困難』 

結論は「自動翻訳でもなんでも便利に使ってじゃんじゃん情報を浴びるべきやろ」なんですが、「個人的に」医学論文は原文のまま読んだほうがよいと思うところがある。その理由をずっと考えていた。 あくまで個人的な感情論で、他人に押し付けるつもりはまった…