2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Egotismについて

Egotism(エゴティズム)という言葉がある。Egoism(エゴイズム)とはちょっと違って、Tが入る。Egotismとは文章や会話の中に「I」とか「me」とかの一人称単数をたくさん用いることで、「おれがおれが」「私が私が」という語り口のことだ。日本でも「おれが…

「いいね!」が消費を破壊する。(再掲)

いやはや、すごいヤツがいたものである。 誰のことかって?ジャスティン・ローゼンスタインのことだ。 知らない?フェイスブックの「いいね!」ボタンを開発したヤツだよ(翻訳調)。 SNSが社会を変える/変えたという話はよくあるけれど、「いいね!」が消費行…

たなもつひとびと。(再掲)

物言うことは恥ずかしい。訳知り顔で講釈垂れて、正義者面して非難して、眉根をひそめて世を憂う。ああほんとうになんて恥知らずなことだろうか。 「俺に言わせれば、」なんてデカい声がどこかから聞こえてくると、ぼくは恥ずかしさで居ても立ってもいられな…

奥羽でわしも考えた。

山形では立石寺を訪れてみた。 松尾芭蕉が「閑(しずか)さや 岩にしみいる 蝉の声」と詠んだ地で、ふもとから山頂まで1015段の石段が続いている。なんでも石段を登りきると煩悩が消えていくるという。 煩悩の数は108だから、一段あたり約0.106の煩悩が消え…

嵐に吹かれて

ふと思い立って山形観光中。 山形に来ようと決めたのは直前だったがよもや秋の京都でもあるまいしと思ったのが大間違いで、宿が取れない。 嵐のせいである。なんでも宮城県で嵐(荒らしでも気象現象でも、ましてや炎のコマでもなくアイドルのほう)がコンサー…

doの仕事、beの仕事(再掲)

世の中の仕事には二種類ある。beの仕事とdoの仕事である。なにかをする、というのがdoの仕事だが、beの仕事というのは何もせずにただそこにいるだけで誰かの役に立つというものだ。 重い病気に一人苦しんでいるときやなにもかもうまくいかずに落ち込んでいる…

鶏口牛後を考える。

「鶏口となるも牛後となるなかれ」という言葉がある。略して「鶏口牛後」。大きな組織の下っぱであるよりも、小さくても組織のトップを目指せ、という意味で、中国の古典『史記』がオリジナルだという。これは正しいのかと昔からずっと考えてきた。例えば受…