2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

渋沢栄一氏の新紙幣に思う。

新紙幣が渋沢栄一になる意味を考えている。集団意識というか国家意志というかそんな漠然としたもの。 経済大国から凋落しつつある今、再び「国の富」を作り出せ、ということか。 渋沢氏のような人を人為的に育てることが出来るかはわからない。 だが渋沢氏の…

コロナワクチンが余ったから破棄、なんてバカげたことが起こる理由。

「アメリカの医療制度が、コミュニタリアニズムとリバタリアニズムに基づいていることはわかりました。では、日本の医療制度はどんな理念に基づいているのでしょうか?」 ぼくがそう聞くと、間髪入れずにTさんが答えた。 「それはね、エガリタアニズムですよ…

歳なりに歳をとる(7)タンデム、あるいは旅は続く。

バトリス・ルコントの映画『タンデム』が、ずっと頭の中で流れている。老年期のラジオスター、モルテスが、おとものリヴドとともにおんぼろフォードでフランスの片田舎を行く。どこまでも、いつまでも。走り去ったあとには、何も無い。現代のドン・キホーテ…

歳なりに歳をとる(5)ワン・ファイン・メス

人生を4つの期に分け、生きていく術を学ぶ「学生期(がくしょうき)」、仕事や家のことを一生懸命やる「家住期(かじゅうき)」、浮世の義務から逃れて生を楽しむ「林住期(りんじゅうき)」、旅立つ準備をする「遊行期(ゆぎょうき)」とする。 「林住期」…

私家版『こんな仕事があったのか!』

先日、『POPEYE特別編集 こんな仕事があったのか。』(マガジンハウス)をパラパラと読んでいて驚いた。出張おにぎり屋さんという仕事があるのか。炊き立て・特別なお米と具材を持ってイベントとかに呼ばれていって、こまやかな気遣いと握り具合でおにぎりを…

歳なりに歳をとる(4)ル=グウィンと9泊10日の旅

<あなたが生まれた時、あなたは泣いていて、まわりのみんなは笑っていた。 だから、あなたが死ぬ時に、あなたは笑っていて、まわりのみんなは泣いているような人生を送りなさい。>(セルビアのことわざ) 「歳なりに歳をとる」ということを考えている。 イ…