2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

読書感想文が終わらない子のための読書感想文の書き方

小学生のある夏、ぼくは目に涙を浮かべて読書感想文を書いていた。 本に感動したからではない。書き始めたのが9月1日の朝だったからだ。 始業式開始まで残り1時間余り。泣きべそを書きながらでもやるしかないではないか。 どうしてあんなに締め切りギリギリ…

すでに過ぎ去った夏たちへ(R)

夜。 窓を開けて風を呼び込み、 りりりと鳴く虫の音を聞く。 ゆるりと足もとを涼しさが流れていき、 こっそりと秋が始まろうとする。 _ そうはさせじと 明日も夏は頑張るのだが、 いかんせん時の流れは残酷で、 強い日差しをお払い箱にする。 _ 子供らは 宿…

週刊現代は大丈夫かー『喘息は身体の歪みや筋肉の緊張が原因』???「筋系帯療法治療センター」をググれ。

大丈夫か、週刊現代。下手したら大きな被害が出る。 迷走を続ける週刊現代の『医者の薬飲むな』キャンペーンだが、そろそろヤバいレベルに入ってしまったようだ。 9月3日号では、喘息の治療でステロイドを使うなという記事を出している(p.186-188)。 その…

リオ五輪男子400mリレー銀メダルと1998年フランスをつなぐもの。

ウサイン・ボルトに続き、ケンブリッジ飛鳥がゴールした。 リオ五輪男子400mリレー、まさかの銀メダルだ。 満面の笑みの山県、飯塚、桐生、ケンブリッジの4人を見て頭に浮かんだのは、1998年フランスでのワールドカップでのフランス代表チームだ。 この年の…

ボルト、三連覇ー地球上で今日一番がんばった男は誰か。

世界最速の男、ウサイン・ボルト。 先行するアメリカのジャスティン・ガトリンがそのまま逃げ切るかと思ったのもつかの間、笑うしかないほどの速さでボルトが追い抜きゴールした。9秒81、まさに人類最速。 ボルトはゴールするとそれほどスピードを落とさない…

SMAP解散で思い出す、解散するグループと解散しないグループの違い仮説2つ。

13日深夜のネットニュースでは、とうとうSMAPが解散するという。同年代であることとリミックスアルバム「SMAP BOO」は何度も聞いたなーという以外はそれほど思い入れもないのだが、このニュースで頭をよぎったのは以前見聞きした「解散するグループやバンド…

中島みゆき『帰省』に思う(R)

<遠い国の客には笑われるけど 押しあわなけりゃ街は電車にも乗れない まるで人の全てが敵というように 肩を張り肘を張り押しのけあってゆく けれど年に二回 8月と1月 ひとははにかんで道をゆずる ふるさとからの帰り つかの間ひとを信じたら もう半年頑張れ…

真夏と文庫

風さえもやんでもわんとした真夏の大気の中をのたのたと歩いていると、八百屋の店先で店主が文庫本を手にじっと腰かけているのが目に入った。文庫本の、はじめから3分の1程度のページを開いてただ見つめているようにも見える。 昼過ぎのことで買い物客はひ…

虎はバターにならない~知ったらがっかりする話(R)

世の中には知ってしまってがっかりという事実がいくつもある。 札幌の時計台の大きさ(というか小ささ)なんかもそうだが、先日、喫茶店でホットケーキを頼もうとしてその一つを思い出した。 自分だけがっかりするのは嫌なので、ここに書いてしまうことにし…

週刊現代記事『本当はこんなに危ない「ステロイド」』を機に確認しておく薬剤性うつ

しつこく週刊現代『医者の薬飲むな!』キャンペーンをウォッチ中。 いつまでこの特集が続くのか知らないが、ずいぶんと反響が大きいそうだからたぶん「緊急出版!医者にダマされるな」とかいって単行本化するつもりなんだろう。 8月のお盆休みあたりは印刷会…

宇宙飛行士、イチローを語る。あるいは進化と個の挑戦(R改)

「どうしてみんな、イチローのプレーに拍手を送るんだと思いますか?」 宇宙から帰ってきたその人はそう問いかけた。 宇宙飛行士の毛利衛(もうりまもる)氏のことである。 「同じ日本人だから?小さい小さい。あれはね、人類という種の限界が乗り越えられて…

週刊現代特集『医者に出されても飲み続けてはいけない薬』のウラを読むーアンカーマンは2人いる!?

「今週のアンカーマンはB氏か」。 <本当はこんなに危ない「ステロイド」>の文字が躍る週刊現代最新号を手に取ってぼくはつぶやいた。 週刊現代ウオッチャーになって早2か月余り。 「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」シリーズ、なんと今回で第9弾…