2025-01-01から1年間の記事一覧

身にはならないがネタにはなる、という視点。

「身にはならないがネタにはなる」。友人の口から、名言が飛び出した。加齢とともに感性は磨滅する。日に日に興味関心が無くなり、無への一直線をひた走る。芸能人の誰がどうしようと興味は無いし、流行り廃りも関心が湧かない。今年個人的に興味関心が無く…

意志と時間とうなぎとうどん。

時間と意志力。ほかには何もない。究極的に死守すべきものはその二つだけで、それは何故かというと有限資源だからだ。 1日は24時間で、週に直せば168時間。それに365日をかけたものが1年の持ち時間で、クックもベゾスもマーも孫さんもそれは同じ。だがその同…

求不得苦。

求不得苦(ぐふとっく)、得られないものを求めてしまうことからくる苦しみとはこういうことか。 かつて漫画「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」(渋谷直角著 扶桑社 2013年)を読んで、生きるエネルギーを吸い取られつつそ…

意志と時間とうなぎとうどん。

「好き」を主軸に。

最近歳下の医学生と話す機会を得た。彼らが口々に言うのは、「将来なに科医になるのがいいか迷ってて。AIとかもあるし、逆に手技のある外科とかのほうが生き残りやすいのかなって」だ。 医学生というのは、6、7年の大学時代に全ての科を学ぶ。医学生時代には…

因果と縁。

「原因と結果。因と果で因果。仏教では、因と果のほかに“縁”というのもありましてね。因と果の間に“縁”があると考えます」とある僧侶から聞いた。 その話を聞いたときは、「縁とか言い出したらなんでもありやんけ」と思った。仏罰が当たるといけないから黙っ…

ウソと車と医者と時。

「医者の仕事の良いところはね」ロードスターの助手席で、そのひとは言った。「ウソをつかなくてよいところ」そのひとは何歳か年上だったはずだ。 「ほら、営業とかの仕事だと、時には会社の利益のためにお客さんにウソをつかなければならないこともあるでし…

無線の線。

「無線の線」という言葉が、美術の世界にはあるという。 〈「引かれた線だけが線ではない。線を引かない線があるのだ。それを究めないと引いた線も線でなくなると小林古径先生がいっておられました(略)」〉(平山郁夫、前田常作『デッサン入門』新潮社一九…

2ステップの関係性。

ここ10年くらい意識してやめたことがある。「2ステップの関係性」の人と何かしようとすること、「2ステップの関係性」の人とために何かしようとすることをやめた。 「2ステップの関係性」はぼくの造語だ。友人知人、家族に知り合い。直接自分が関わりのある…

今半分、先半分

「今半分、先半分」。今のことだけ考えていてもダメ、先のことだけ考えていてもダメ。今のことを半分くらい考え、先のことも半分くらい考えて生きる。それが大事なのではないか。 「今半分、先半分」という言葉は、認知症の母を遠距離介護している男性の言葉…

「終活」があれば「中活」もある。

「終活」というものがあるならば、「中活」というものもあるのではないか。そんなことを考えた。 wikipediaによると、自分の人生の終末に向けていろいろと整理をする「終活」という言葉が考えられたのは2009年だという。その年の週刊朝日で終活の特集記事が…

未来予測は当てるためにあるのではないという話。

未来予測というのは当てるためにあるのではない。未来に目を凝らすためにあるのだ。 スターバックスの元CEOハワード・シュルツがこんなことを書いている。〈スターバックスが、東京、松屋銀座の角を曲がってすぐのところに日本第1号店をオープンしたのは、19…

なぜあなたは歴史を学ばなければならないか2

歴史を学ばなければならないのはなぜか。 支配されないためである。利用されないためである。搾取されないためである。 〈「過去を支配する者は未来まで支配する」と党のスローガンは謳っている。「現在を支配する者は過去まで支配する」にもかかわらず、過…

傑作は、量産の中にしか生まれないという話。

「こんな言葉の使い方ができるなんて!」と驚いて、とある俳人の句集を買った。様々な俳人の俳句を集めた本でその句と出会い、衝撃を受けたのだ。句集を買えばさらにすごい句に出会えるのではないかと期待した。 しかし句集を開いて少々がっかりしたというの…

なぜあなたは歴史を学ばなければならないのか。

本多維富。イリノイのグイド・フランチ。ハルビンの王洪成。チェンマイのラマル・ピラーイ。イギリスの小さな企業。エトセトラ、エトセトラ。 歴史を学ばなければならないのはなぜか。支配されないためである。利用されないためである。搾取されないためであ…

音楽の好みは13~14歳に決まるという話。

「音楽の好みは14歳の時に聴いていた曲に左右される」という説がある。ネタ元を掘っていくと、2018年2月10日配信のThe New York Timesの記事が元らしい。Spotifyのデータを解析すると、男性は13歳から16歳の間、女性は11歳から14歳の間に聞いていた曲が音楽…

あるエピクロス派の告白。

ここ数年、ストア派ではなくエピクロス派として生きている。エピクロス派の生き方というのは、快を求め不快を避ける生き方で、その目的は魂の安寧にある。エピクロス派、エピキュリアンを「快楽主義者」と呼び、今では快楽至上主義みたいな位置づけだがあれ…

アニメとRAPの素敵な関係。

J-POPやJ-RAPとアニメとの幸せな関係について考えている。『そばかす』の話はするな。 90年代を駆け抜けた令和生まれなので、CDが大量に売れた時代に何が起こったかは知っている。あの時代、大ヒットの多くはドラマやCMのタイアップ曲で、手っ取り早く効果的…

英語のパーティであなたが壁の花で終わるたった一つの理由。

目からウロコ、というのはこのことだろうか。 〈兆児 外国人のいるパーティで日本人はひたすら黙っていると言われています。語学力の問題もあるけど、そもそも……。孝 ネタがない。兆児 パーティやセミナーに出るのなら、相手に認められるくらいの小ネタを用…

カルトやエセ・スピリチュアルに絡み取られないために。

カルトな政党が支持を広げて、エセ・スピリチュアルな予言が人の心をとらえる。そんな時代に、どうやったら取り込まれずに済むか。 霊感商法などを論じた櫻井義秀『霊と金 スピリチュアル・ビジネスの構造』(新潮社新書 2009年)によれば、カルトやスピリチ…

小石と聖書とライフログ。

無事52歳になりました。お祝いのお言葉くださったかた、ありがとうございます。月日の経つのは早いもので、ほんとあっという間ですね。ライフログとしてもSNSやブログを使っているので、日記がわりに52歳の心境を書き残してみます。オチは無いです。 ここ数…

『当選ノート』『落選ノート』

「私はね、今まで10回、選挙やりました(※1)!」壇上でとある保守系議員が言った。 「地方議員もやった、国政もやった。当選×回!落選△回!当選する時もあれば落選する時もあるッ!選挙というものはそういうものですッ!」スピーチは続く。 「落選するとね…

ニッポン寒いかあっついか。

ニッポン寒いかあっついか。かつて官僚の間で、そんな論争があったという。たぶん上前淳一郎氏の『読むクスリ』で読んだ。1945年の敗戦後、日本をどう建て直すかの方法論として、経済官僚は製造業を中心とした工業国として、外務官僚は観光業を軸とした観光…

選挙に勝つにはジャイアン性が必要という話。

部外者だからよう知らんけど、選挙に勝ち抜けるのはジャイアンみたいな人。出来杉タイプは大変。 ジャイアンみたいな人が、「おうのび太。明日駅で一緒にビラ配ってくれよな」とか「おいスネ夫、パー券買ってくれよな。悪いことには使わないからさ笑」とか「…

梅雨と傘。

〈長い傘を買えば梅雨入りにうんざりしない〉 『鳥貴族で飲める友人が1人いれば、人生は勝ったようなもの』(鉄人文庫)の112ページに、そんな教えが書いてあった。教えはこう続く。 〈梅雨入りがどうしてユウウツになるかって、要するに濡れるからですよね…

鳥貴族の話。

〈(略)鳥貴族にささっと入ってダラダラ一緒に飲める相手ってのも1人だけいるんです。それらやっぱ友人ってことになるのかな。何もかっこつけないし、気兼ねもいらないし。口に出しては絶対言わないけど、飲みながらいつも思うんですよ。こういう友人が1人…

耳鳴りと難聴と夢想家の話。

「耳鳴りというのは」耳鼻科医が言った。「難聴の裏返しなんですな。聴力検査のグラフです。ほら、左耳の、特に高い音が聴こえにくくなってる。キーンという高い金属音みたいな耳鳴りがするんですよね?そのぶん、高い音が聴こえなくなっているんです」 ふん…

AI是か非か論

AI是か非か。この話の結論は、やはり極めて凡庸なものとなる。 「大学で教えていますが、先日とうとうAIに書かせたレポートを提出した学生が出ました。正直、AIが書いたと見抜けなかった。唯一見抜けた点は、『この学生が、こんなに優秀なレポートを書けるは…

2007年。

トーマス・フリードマンならそれを、2007年だとするだろう。 ネットとは何か社会とは何か、公と私とは何かを考えてきた。その中でもネット空間と実社会の接続がいつ行われたのかが最近気になっていた。 昔語りは老人の証拠だが、昔はネットと実社会は、ひと…

シュウカツ考。

人生には少なくとも二度、シュウカツが必要になる時がある。社会人人生を始める時と、人生を終える時だ。 〈私は最近よく考えることがある。人間の美徳には大きく分けて二つの種類があるのではないかということだ。一つは履歴書向きの美徳、もう一つは追悼文…