2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

人生後半戦を襲う虚無とどうつきあうか。

衰退する社会には「虚無」の影が忍び寄る。 欧州社会が取り憑かれている「虚無」とどう対峙するかが、ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』のテーマだった。 衰退する個人にもまた、虚無は忍び寄る。 人生後半戦は、虚無との闘いだ。 では果たして、衰退す…

人生は、前半と後半でルールががらっと変わるという話。

人生ゲームは過酷だ。 多くの人の人生ゲームは、前半と後半でガラッとルールが変わる。予告されることもなく。 人生の前半と後半は、ルールが全く違う。アメフトと編み物くらい違う。 ある種の人々は、人生の前半では「特別」であることを求め、あるいは求め…

へいひる寄席。

半可通ほどみっともないものはない。だがまあ、ドヤ顔して人に押し付けなければ罪も軽いだろう。 この夏発見したライフハックに、「平日昼間、一番はじめから寄席に行く」というものがある。これはいい。 何がいいかというと、“自由”。 なんとかホールとかで…

AI時代の憂鬱。

「ほかの家族に聞かせたいんで、診察の時に録音させてください」と言われることがある。 基本的には了承しているが、これだけAIとかで音声編集とかできるようになると録音データをもとに暴言だろうが虚偽の説明だろうが偽造できてしまうだろうから、これから…

学校の国語というものは。

非常に興味深い話を聞きかじった。 学校の「国語」という教科は、「あなたが何を感じるかどう感じるか」ではなく「他人が何を感じるかどう感じるか」を問う教科だ、という見方だ。 それが正しいか否かの判断はお任せする。 ここでの「他人」というのは「世間…