2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

医療機関と扇子商法。

医療機関は冬の時代だ。厳冬。厳冬をなんとか生き延びるのに必要なのは、扇子しかない。 帝国データバンクによれば、2024年に倒産した医療機関は64件、休廃業・解散は722件で、帝国データバンクの言葉を借りれば「市場から消えた」医療機関は786件で、過去最…

不易と流行、古典と現代。

不易と流行の不易に触れたくて、細々と古典を読んでいる。原著で読めるほどの力は無いから邦訳や解説書を読むのだが、多くの古典の名著の母国語訳が千円から数千円で手に入る出版大国・日本には心から感謝である。 わからぬながらも古典を読んでいると、数千…

「ねたみ」考。

およそ世の中のモノには良い面悪い面両面あって、一見悪いことのように見えても別の面から見るとポジティブな働きをしていることもある。 「怒り」などはその代表で、怒ってる人を見るとまわりはおっかないけれど、悪や不正に対する「怒り」もある。そうした…

素顔のプラトンーあるいは教育とコスパ・タイパについて。

伝えるとか教育とかそんなことについて考えている。 和辻哲郎が「人類の教師」と呼んだ人の1人、ソクラテス(Socrates)は古代のアテナイを歩き回り、市民の誰かれを捕まえては対話した。 「無知の知」を説いたソクラテスのことだから、上から目線で「教育」…

「年賀状じまい」と弱い紐帯。

2024年末から2025年年始にかけて、「年賀状じまい」という言葉をずいぶん聞いた。毎年年賀状を出していたが、今年を限りにおしまいとさせていただく、みたいな意味だと思う。 昔と比べて年末ぎりぎりまで仕事もあるし、メールやSNSでふだんからなんとなくつ…

俳句とカラーバス。

結論は俳句。目的はカラーバスである。順を追って説明する。 感性は磨耗し野性は枯渇して数世紀が経った。残されたのは惰性のみ。このまま惰性を抱えてこれから先さらに数世紀生きていくことになるのだろうかと年末に考えた。そして至った結論が俳句である。…

【備忘録】「90年代、B’zはダサいものとされていた」雑考。

【ツイートの寄せ集めです。備忘録として】 ・90年代はテレビや雑誌とかのメジャー系大資本の力が強くて、レコード会社が「このバンド推して」といえばそればかりかかる(イメージ)。そこのカウンターとしてアメリカとかではカレッジラジオ、カレッジチャー…

人口比で考えたときに東京圏から出てくるミュージシャンが少ないのではないか問題とその理由についての仮説。

常々不思議なのは人口比で考えた時にもっと東京圏からミュージシャンがたくさん生まれてきてもいいのではないかということだ。 北海道からはGLAY、群馬からはBOOWYやBUCK-TICK、千葉からはX、神奈川からはSuchmos、岡山からは稲葉に甲本ヒロトに藤井風、徳島…