いよいよ『こち亀』も最終回だとのことで、勝手に最終回を予想してみることにする。
以下妄想。
(派出所)
両津:「いよいよこの漫画も最終回だな!」
中川:「なんといっても40年ですからね」
麗子:「両ちゃん、ほんとにお疲れ様!」
両津:「さすがのわしも疲れた!」
(戸塚現れる)
戸塚:「よおダンナ!客人を連れてきたぜ」
(人影)
利根川 :「…コングラッチュレーション…っ!」
両津:「あっ、お前は帝愛のっ」
中川:「どちらさまですか?」
両津:「いや、いいんだ。…おいアンタ、ポケモンとりにいこう!」
(利根川の背中を押して派出所を出る両津。場面かわり、公園のベンチ)
両津:「おい!金なら全部返したはずだぞ!」
(タバコを吸う利根川)
利根川:「…フーっ…」(タバコを吐き出す)
「…返した、だと…っ!!」
両津:「そうだ!」
利根川:「…理外の理…ッ!…圧倒的非常識っ…!…ククク…ッ!」
両津:「なにがおかしい!」
利根川:「…思い出せっ…エスポワール銃乱射事件ッ…!!」
(回想シーン。限定じゃんけんで対戦相手に銃をつきつけながら「わしのカードはチョキなんだけど…」と“ひとりごと”を言う両津)
両津:「わしは独り言を言ってただけだ!」
利根川:「…ブレイブマン・ロードで何をした、両津ッ……!」
(回想シーン。高層ビルの間に渡された鉄骨を渡る人々。高圧電流が流れている鉄骨を感電しながらしがみついてしゃかしゃかと渡る両津)
両津:「電気に強い体質なだけだ!」
利根川:「…焼き土下座代行業、だとっ…!!」
(回想シーン。借金が返せない社長たちの代わりに1秒1万円で焼き土下座を代行する両津)
両津:「わしは熱にも強いんだ!下町の銭湯で鍛えたからな!」
利根川:「…会長に頭突きしたのもお前だけだ、両津…ッ!」
両津:「いや~それほどでも…」(なぜか照れて頭をかく両津)
(タバコを深く吸いこむ利根川)
利根川:「…フー…ッ!…まあいい…ッ!…すべて過去…ッ!」
両津:「で、いったい何の用だ、あんた」
利根川:「…来ないか…」
両津:「は?」
利根川:「…来ないか…帝愛に…っ!」
両津:「なんだって?」
利根川:「…スカウト…っ!!…悪魔的スカウト…っ!!!…ククク…はずむぞ、金は…っ!」
両津:「なにっ!」
利根川:「…月、100万…っ!…どうだっ…!!…法と正義の味方とやらっ…国家への忠誠っ…!…市民を守る…っ!…ククク、美しいよ両津ッ…!!…だがな…っ!…もういいじゃないか…っ!…40年、おまえはよくやったよ…っ!」
両津:「その手は食わんぞ。どうせ<確かに100万とは言ったが円とは言っていない。つまりこちらがそのつもりになれば月100万ペリカでもかまわないということ>なんて言うつもりだろっ!」
(図星をつかれぎくっとする利根川)
利根川:「…圧倒的ぎくっ…!」
両津:「その手には乗らないよわしは!」
利根川:「…まあいい…っ!!」
両津:「なにがまあいいだ!」
利根川:「…で、どうするんだ、次は…」
両津:「しばらくゆっくりするさ!この漫画の出演料が出なくなるのは痛いがな!」
利根川:「…手はある…っ!」
両津:「働かないで金が入るなんてうまい話あるか!」
利根川:「…走馬灯…っ!」
両津:「なにっ!?」
利根川:「…走馬灯さ、両津…ッ!…あるだろう、人が死ぬ時に見るというあれさ…っ!」
両津:「どういうことだ?」
利根川:「…最終回で、お前が死にかければいいのさ、両津…っ!!!…そして、<その時両津の脳裡に40年前の光景がよみがえった>とト書きを入れりゃいい…っ!!」
両津:「それで」
利根川:「…甘えるな!…世間はお前の母親じゃない…っ!…一から十まで教えてくれるなんてことなんかないんだ…ッ!」
両津:「いいから教えなさい」(引き金をひきつつ拳銃を利根川の頭に突きつける両津)
利根川:(あせりながら)「あのその、それで来週号から走馬灯として『こち亀』を第1回からまた順番にジャンプに載せるんです。これでなにもしないでもあと40年いけますよ」
両津:「そのアイディアいただきっ!」(利根川を残して公園から派出所に走り去る両津の後ろ姿)
(最終ページ)
(戦車に載って怒り狂って登場する大原)
大原:「両津のバカはどこだ!最終回というのにわしが全く出てこないじゃないか!走馬灯を見させてやる!」
中川:「先輩ならこれで40年遊んで暮らせるといってさっきハワイに移住しました」
(欄外)
両津:「40年ありがとな!また会おうぜ!」
(完)
『こち亀』、フォーエバー。
走馬灯のネタ元)『サルでも描ける漫画教室』