3分診療でどこまでできるか21『<インフルエンザワクチン、WHO「感染予防効果は期待できない」>の真実』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。

ネット上には日々、さまざまな情報が流通する。

そのなかには眉唾ものの情報も少なくないが、一度広まったいい加減な情報は、読んだ人の心にしっかりと刻み込まれてしまう。結構ね、いい加減なネット情報は多いんです。

最近、facebookでシェアされていた記事で、<インフルエンザワクチンについてWHOは「感染予防効果は期待できない」と言っている>という内容のものがあった。
結論からいうと、これは事実と反する。
「ほんまかいな」というこうした情報は、オリジナルの情報ソースにあたってみるのが一番早い。
単純な話で、「WHO influenza」でググるのだ。

WHO | World Health Organization

そうすると一目瞭然、<Vaccination is the most effective way to prevent infection and severe outcomes caused by influenza viruses>ワクチンはインフルエンザの感染を予防するのに最も効果的な方法である、と書いてある。
少なくとも、WHOがインフルエンザワクチンに予防効果が期待できないなんて言ってはいない。

研修医のころ、上司のドクターに繰り返し言われたのは「原著にあたれ」。
どこかで医学知識らしきものを読んだら、きちんとオリジナルの論文で確認しないと騙されるという教えだ。

インフルエンザワクチンについて真実を知りたかったらきちんとオリジナルのWHOのサイトで確認することをお勧めいたします。

ちょっと面倒だな、と思ったら拙著『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45』の207ページをどうぞ。

 

3分診療時代の長生きできる受診のコツ45

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