それはとある年の瀬のことじゃった。じさまとばさまはもうすぐ正月じゃというのに、ごちそうもなく、すきま風に吹かれながらさみしい年末を送っておった。 「どうれ、わしが町で帽子や飾り、服でも売ってくるかの」じさまはそういうと押入れのなかからいくつ…
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