東京メトロCM「Find my Tokyo」石原さとみに感じる違和感(R)

東京メトロを毎日使っているのだが、車内で流れるCM「Find my Tokyo」にどうしても違和感を感じてしまう。


東京メトロ【CM】Find my Tokyo.「浦安_もう1つのテーマーパーク」篇(60秒)


石原さとみが列車に乗って東京および近郊を訪ねる絵で、浦安編ではヘンな望遠鏡片手に街を散策し、海鮮丼の店に飛び込んだりネコと無邪気に戯れたりする。

 

石原さとみが悪いわけではない。どうして違和感を感じるかといえば、端的に言えばスポンサーのおじ様がたが喜ぶ「若くて綺麗で喰いしんぼな、ちょっとおバカなオンナノコ」を演じさせられているからだ。仕事とはいえ大変気の毒になる。
検索してみると石原さとみは1986年生まれだそうで、社会人歴10年前後の年代。言ってみれば大人の女性だ。


社会人歴10年前後でそんな単純なオンナノコなんて現実には存在しない。

みんな仕事にプライベートに悩んで傷ついて、それでも社会という化け物と取っ組み合って凛として立っている。

完全に余計なお世話だが、こうした「若くて綺麗でちょっとおバカなオンナノコ」像を流布するのはもういい加減やめてほしい。

こんなの100%フィクション、オッサン的ファンタジーだし、もう21世紀になって何年経つと思うのだろうか。「私おバカだから攻撃しないでください~」みたいに、大人の女性が人前では1オクターブ高い声で話して生きるなんて生存戦略は、完全に過去のものだと思う。


現実の大人の女性というものは、人前で無邪気に小動物と戯れたりなんかしない。

現代を生きる現実の大人の女性というものはふつう、大統領特使として東京への核攻撃を食い止めたり、列車に爆弾載せて巨大な生物と戦ったりしているものだ。列車に爆弾載せたのは別の人だが。
(FB2017年11月15日を再掲)