猫カフェとクラウドとウーバーイーツの共通点とは何か。

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猫カフェクラウドコンピュータとウーバーイーツの共通点は何か。たいへんマジメな話だ。

 

数年前、ITに詳しい友人Cが言った。
クラウドの本質ってわかる?
いいかい、一人ひとりのユーザーがパソコンを持ってるだろ。
たくさん演算したり、たくさん記録したりしたければ、それまではそれだけ機能の良いパソコンを所有しなけりゃいけなかった。たくさん演算できてたくさん記録できる高価なパソコンを、一人ひとりが所有しなければならなかった。
でも、ほとんどのユーザーは、毎日24時間365日同じペースですごくコンピュータを使うわけじゃない。月1、2回だけすごく使うとか、一日の間で夜だけすごく使うとか。
今まではそのすごくコンピュータを使うピークに合わせた高性能のマシンを各自が買わなきゃいけなかった。ピーク時以外は性能の余力があって、言ってみればそのぶんムダがあったわけだけど、クラウドサービスでは、各ユーザーが必要なときだけ必要なぶんだけコンピュータの能力を使って、そのぶんだけお金を払うわけ。使わない機能や使わない時間のぶんのムダのお金は払わなくてよいから画期的なんだよ」

 

ユーザーが多ければ多いほど、ピークは分散する。地球上にユーザーが散らばっていれば、時差もあってさらにピークが分散する。「大数の法則」で、予測も立てやすい。

 

「使いたいときに使いたいぶんだけ使って、そのほかは負担しない」という点が、クラウド猫カフェと、雇用者目線でみたときのウーバーイーツの共通点だ。


以前は飲食店が配達サービスをやろうと思ったら店員を雇用しなければならなかった。繁忙期に合わせて店員を雇用するから、ヒマな時期も給料を払わなければならなかったし、繁忙期だけのバイトであっても、一日の間を見ればヒマな時間帯もあった。
あるいは昔はネコを可愛がりたければきちんと飼って、可愛がりたくないときだってエサをやったり病気になれば獣医に連れていった。
クラウドの例で言えばそうした「ムダ」なところを切り捨てたのが猫カフェであり、雇用者目線でのウーバーイーツなわけだが、なんだかそうした「ムダ」を切り捨てた先に何があるかを考えると、少しばかり空恐ろしい気になるにゃん。

 

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