医者の仕事も科によっていろいろ。

医者の仕事も科によっていろいろ。
今まで「へー、そういう考え方でその科を専門にしたんだ」と感心した例がいろいろありました。
 
①血液内科医「消化器外科と消化器内科、心臓外科と循環器内科とか、外科と内科って対になってるけど、血液外科というのは無い。血液の病気を治せるのは内科だけ。だから血液内科医を選んだ」
 
 ②心臓血管外科「同じ外科でも心臓血管外科と消化器外科は全然違う。消化器外科でがんの手術しても再発とかでまた具合悪くなったりする。
その点、心臓外科は手術で治る時はスパッと治って劇的に良くなる。それが性格的に自分に合ってる」
 
③消化器外科「肺がんの手術とかは基本的に取るのがメイン。胃とか腸とかのがんの手術は、がんを取ったあとに残りの臓器をつなぐとかの再建がある。その再建がやりがいがあるんだよね」
 
④小児科医「大人の内科は専門化し過ぎて全身を診られない。小児科は体の全部診られるから小児科がよかったんだよね」
 
⑤救急医「ぼくはルーチンワークが好きじゃなくて。ほかの科だと決まった病気しか診療できないけど、救急科だと毎日いろんな病気の対応しなきゃならないから勉強になる」
 
⑥麻酔科医「患者さんとのやりとりって心理的負担が大きい。麻酔科医だと他の科の医者とのやりとりが中心だから、専門家同士の話で自分はそっちのほうが好き」
 
⑦循環器科医「『心電図』と『胸部レントゲン』って診療の基本じゃん?でもその基本を本当の本当に自信持って『読める』ようになりたかったから循環器科医になった。
あと、心臓のがんってないから。性格的に、がんの診療は向いていないと思った」
 
⑧在宅診療医「ぼくはもともと救急医だったんだけど、コンビニ受診とかの対応に疲れちゃって。
重症患者さんの診療だけに打ち込みたかったんだよね。
救急だと来る患者さんをなんでも対応しないといけないけど、在宅診療だと誰を担当するか選べる。
今は在宅で呼吸器管理の患者さんとかだけ診てる」