3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。
奈良県で、暴れる女性を警察が取り押さえるときにタオルをかませ、窒息してしまった事件が起こった。
詳しい経過はわからないのでこの件についてはコメントできない。
しかし、てんかん発作などでけいれんを起こしたとき、舌をかまないようにといってタオルをくわえさせたり、ハシをかませたりするのは絶対にやってはいけないことだ。
口のなかに何かつっこまれると、窒息してしまう危険がある。
日本てんかん協会では、そのほかに発作中にしてはいけないこととして、
①体をゆする
②抱きしめる
③叩く
④大声をかける
などを挙げている。
また、けいれん後もうろうとしているときに水や薬を飲ませてもいけない。これもまた窒息の原因になるからだ。
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けいれんのときにタオルをくわえさせたり割りばしをつっこんだりしては絶対にいけない。
「舌をかませないように」と言ってタオルをくわえさせたりするのはなぜか広く信じられていることだが、窒息するからダメだ。
誤った知識で命を危険にさらすのだけは避けなければいけない。
正しい医療知識が少しでも広まって、多くの人の命を守ることを切に願う。