3分診療でどこまでできるか7『メモを作って準備する』

3分診療のままでよいとは思わない。それでもなお、できることがある。

体の不調で病院にかかるとき絶対にお勧めなのが事前のメモづくりだ。
いつからどんな症状が出てきたのかを箇条書きで簡単にメモしておく。

時系列に沿って書いておくと最善で、「○月○日、症状××」など簡単でよい。

はじめての病院で初対面の医者に順序立てて話すのは結構難しいもので、ドギマギしながら話があっちに行ったりこっちに行ったりしてしまうことがある。
あとになって「あれを言い忘れた」とかなってしまうと、情報を十分に伝えきれない。そうならないようにするには、事前にメモを作って頭と心の準備をしておくのがよいのだ。

筆者が専門とする神経の病気、パーキンソン病認知症は経過が長い。このため、長い経過を患者さんがしっかりまとめてメモをつくってきて受診されることがある。
いただいたメモはスキャンして電子カルテに保存したり、紙カルテにそのまま貼っておいたりしておおいに活用させていただいている。

 

事前に作られたメモを読むと医者のほうもすっと病気のことが理解できる。
医者はたくさんペーパーテストを受けて医者になるので、じっくり話を聞くよりも素早く文字情報を読むほうが長けている。メモを一読してから患者さんの話を聞くほうが、短い診療時間の中でより理解が深まるのだ。

受診前のメモづくり、絶対おすすめである。

 

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