28日で最初の地震から2週間が経つ。
避難所生活が長引く場合、問題になってくるのが心のケアだ。
厚生労働省は東日本大震災を踏まえ、平成23年に「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」を作成した。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001enhj-att/2r9852000001enj7.pdf
その中で心の健康についても触れている(p.11-12)。
避難所生活が長くなってくると誰しもが不安がつのってくる。
ガイドラインでまず勧められているのは休息と睡眠だ。睡眠不足は身体と心に悪影響を及ぼす。可能な限り意識して休息と睡眠をとることがまず大事だ。
次に勧められているのが呼吸法である。
「6秒大きく吐き、6秒軽く吸う、これを朝夕5分ずつ」することにより不安の軽減が期待できるという。
坐禅でも「調身・調息・調心=身をととのえ、息をととのえることで心もととのう」というように、呼吸によって心の安定を得られるのであればやってみる価値がある。
それでもイライラや不安、怒りっぽさ、不眠などの症状が出る場合には専門家に相談するのがベストだ。
4月27日配信の共同通信ニュースによれば、精神科の医師らで作られる「災害派遣精神医療チーム(DPAT;Disaster Psychiatric Assistance Team)が現地での活動を本格化させているとのことだ。
震災発生後2週間経ち、いまだに地震が続いている。
不安、不眠、イライラなどに悩まれている方々もたくさんおられると思う。
ためらわず専門家の力を借りていただければと思う。