実は最近、
喫煙を再開した(注、2003年時。今は吸ってません)。
7月ころから煙草を喫うのを控えていたのだが、
バリ島限定のガラム・メンソールをお土産にもらったのをきっかけに、
また喫い始めてしまった。
しぶい顔で「禁煙してた」なんてわざわざ言うのも暑苦しいし、
禁煙していたというより休煙していた、というのがふさわしいだろう。
_ あらためて
煙草を喫うようになって驚いた。
喫煙者に対する世の中の風あたりの強いこと強いこと、
煙草の箱にさえ
「タバコはあなたの健康を害します。吸いすぎに注意しましょう。」なんてメッセージが印刷されている。
有害物質を売りつけておきながらぼくの健康を心配してくれるとは有難い、
大きなお世話だ、と一瞬言いかけて
いやいやそんなことだからぼくはダメなのだ、これは大きなお世話というより小さな親切、
小さな親切の積み重ねで世の中が良くなっていくのじゃないか、
と思い直した。
_ とにかく、
ぼくはこの「タバコはあなたの健康を害します。吸いすぎに注意しましょう。」のメッセージが持つ
小さな親切の精神に深く心を打たれた。
受けた恩は返さなければならないと思い、
あることを思いついた。
これで少しでも社会に恩返しが出来るはずだ。
_ 現代人にとって、
健康はなによりも大切なものである。
そのなによりも大切な健康を害するからこそ煙草は目の仇にされるわけで、
そうした健康の敵、言葉を変えれば社会の敵は、
全て社会から根絶しなければならない。
_ 煙草と酒以外に
健康を害するものといえば、食塩である。
実際、食塩の摂りすぎが体に悪いのは事実である。
食塩が高血圧や脳梗塞をもたらすことはよく知られていて、
一日15〜20gの食塩を取り続けると遺伝的要因のある人は血圧上昇をきたすという。
_ 煙草と酒と食塩のほかに
健康を害するものといえば、甘いものである。
実際、甘いものの摂りすぎが体に悪いのは事実である。
甘いものが糖尿病や肥満をもたらすことはよく知られていて、
甘い飲み物を摂りすぎるとペットボトル症候群と呼ばれる糖尿病になるという。
_ 煙草と酒と食塩と甘いもののほかに
健康を害するものといえば、ええと、男女交際(婉曲表現)である。
実際、男女交際(婉曲表現)のしすぎが体に悪いのは事実である。
男女交際(婉曲表現)が感染症やその他の病気などをもたらすことはよく知られていて、
男女交際(婉曲表現)をしすぎる若い女性などは子宮がんの一種になりやすいという。
_ その後もぼくは
「スポーツはあなたの健康を害します。がんばりすぎに注意しましょう。」というステッカーを
近くの高校の運動部の部室に貼りまくったり、
「車はあなたの健康を害します。乗りすぎに注意しましょう。」というステッカーを
車のディーラーに貼りまくったり、
「労働はあなたの健康を害します。働きすぎに注意しましょう。」というステッカーを
いろいろな会社に貼りまくったりした。
_ しかし
一向に健康の敵は減らない。
どうしたらよいのかしばらく考えて、先ごろ結論に達した。
そうか何のことはない、生きているから病気になったりケガをしたりするのだ、
生きていくこと自体が体に悪いのじゃないかと思いついて、
最近では
「生きていくことはあなたの健康を害します。生きすぎに注意しましょう。」というステッカーを
そこいらじゅうで貼りまくっているので、
_ 今では近所で
すっかり社会の敵扱いだ。
(t-diary 2003年時を再掲。安心してください、若気の至りのジョークです)