病院受診の際、「目的」「主語」「語尾」を明確にすることが受診の質を上げることにつながると先日書いた。
「主語」「語尾」を明確にするとは何か。
病院受診とは情報戦である。
適切な情報を提供し、医者から適切な診断や治療を引き出す。
そのための病院受診なのに、貴重なその機会が十全に活かされていない。
診察室での光景を再現してみる。
「最近、いまひとつで…」
「ほうほう」
「なんだか調子が悪いみたいで」
「なるほど」
「朝からすっきりしないんですよね」
「はあ」
「そのせいか睡眠もちょっと…」
「それで…」
「だから困ってるみたいなんですよね」
「あぁ…」
「旦那が」
「旦那さんの話ですか!!!!!!!」
「あ、わたしは元気です。いつもの薬ください」
日本全国で毎日繰り返されている光景だ。
「主語」と「語尾」を明確にして話しをするというのは非常に簡単に見えて簡単ではない。 日本語のコミュニケーションでは、「主語」と「語尾」をあいまいにしても成立するし、むしろ「主語」と「語尾」をあいまいにしておいたほうがあたりさわりなく日々が流れたりする。
しかしながら「主語」と「語尾」をあえて明確にして病院受診をしていただくと情報戦としての病院受診の質はぐんと上がるのでお試しください。