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もしもマツコ・デラックスが週刊現代の特集『飲み続けてはいけない薬』『その薬、一度飲んだら最後、やめられません』を斬ったら(愛称 もしデラ)

生きにくい人生を生きていくためには、頭の中にオカマバーのママを住まわせるとよいという(何で読んだか忘れた)。
仕事がうまく行かなくて悩んでいるときでも脳内のオカマバーのママが

「なーにぐじぐじ悩んでるのよっっ!アンタなら大丈夫よっっ!アタシ、わかってるからっ、アンタはこれくらいじゃへこたれるようなタマじゃないって!タマタマついてんだからしっかりしなさいっっ!さ、ヤなことは飲んで忘れるわよっ!ドンペリいれなさいっ!」

とダミ声で励ましてくれる。

 

というわけで週刊現代の特集、『連続追究第3弾 その薬、一度飲んだら最後、やめられません』。
今回表紙でやり玉にあがっているのは、アジルバ、ジャヌビア、クレストール、ザイロリック。そのほか本文中で触れられているのはブロプレス、スーグラ、プラビックス、ネキシウム、アリセプト、トラムセット、パナルジン、アンカロンペプシコール、ロキソニンなど。この特集の本文ではARBアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)という種類の降圧剤をラシックス(利尿薬)に切り替えよ、糖尿の薬もDPPー4阻害薬よりメトグルコのほうが優れている、という主張をしている。
本文ではラシックスとメトグルコは「善玉」の役回りなのだが、なぜかこの2剤も「飲み始めるとやめられない薬とその値段」のリストに入っていて、リストでは一見「悪玉」扱いだ。リストをぱっとみたひとは、ラシックスもメトグルコも「飲み始めるとやめられない薬=飲んではいけない薬」と誤解してしまうだろう。やり直し、もっと見やすいリストを作るように。

 

それはともかく、週刊現代最新号の見出し「その薬、一度飲んだら最後、やめられません」を見て、ぼくの脳内オカマバーのママがうごめいた。

「なにが一度飲んだらやめられません、よっ!そんな薬があるわけないじゃないのっっ!飲んだら一生やめられない薬ってなに?生活習慣病の薬って麻薬なの?覚醒剤なの?バカなの?死ぬの?
一生やめられない薬なんてないわよっ!
やめたら病気のリスクがあがるだけの話じゃないのっっ!それでもよければやめたきゃやめればいいじゃないのっっ!患者さんが医者の言いなりの奴隷とでも思ってんの、アンタ!?もっと今どきの患者さんは賢いわよっ!

なによ、過激な見出しのくせに本文では妙に弱腰で、なにが<製薬会社の社員や医者にも、患者の病気をよくしたいという純粋な気持ちはあるだろう>よ。変に逃げ打ってんじゃないわよ!
下請けの編集プロダクションに原稿丸投げして楽してるくせに、最後の最後になって批判を恐れてデスクがちょこっと赤入れたか。びびってんじゃねーぞ、このやろう!!
いっそのこと医者も製薬会社も片っ端からどんどん悪者にして、怪しげな水素水の記事書いたり、タバコ会社から広告出してもらって読者の健康売り飛ばして儲けてればいいじゃない!

だいたいね、都合のいいときばっかりアメリカの医者引っ張り出してきて、何が<日本では人気だけど外国の医者は絶対に出さない薬>よ。外国の医者は絶対に出さない薬だったらなんで海外で発売してんのよっ!
<アメリカ人は薬の効果とコストに対してシビアに検討する>だって?。はぁ?あんた、3億人のアメリカ人全員に会ったのか!?
ボリボリボリボリビタミン剤ばっか食ってんのよ、あの人たち。ミシェル夫人が健康のためにもっと野菜を食べましょうって働きかけたら、トマトソース使ってるからピザを野菜扱いにした国よ!?
プロザック出しまくって問題になったのもアメリカが先だし、麻酔薬プロポフォール漬けにしてマイケル殺したのもアメリカの医者でしょうがっ!?アタシのマイケル返しなさいよっ!なによ、バブルス君なんかいらないわよっっ!

ああっ、もうっ、興奮して手に持ってたエクレアつぶしちゃったじゃないっ!アンタのせいよっ!
「医者に出されても飲み続けてはいけない薬」、「医者に言われても受けてはいけない手術」とかって過激な見出しで読者の不安をかきたてて、診療現場をひっかき回して、三号連続完売御礼で金一封でウェーイってか!アンタもジャーナリストのはしくれなら、しっかり取材していい記事書きなさいよっっ!
薬の使いすぎはよくないとかっていいことも書いてるんだからっ!
テキトーにぐぐってコピペして、新潟のセンセイにちょこちょこっと電話してもらったコメントつまみぐいして、ぬるい原稿完成させてんじゃないわよっ!
もっとね、いろいろしょっぱい思いしなきゃだめよ。ジャーナリストの良心まで袋とじにしてんじゃないの?あんたバカぁ!?

・・・ちょっと言い過ぎたわ。ほーら泣かないで。ほんと、いい仕事しなさいよねっ!アタシ、ジャーナリズムに期待してんだから。
ほら、サービスのキスチョコ。さ、もういいから、それ食べて明日っからアンタもがんばんなさいよ。わかった?そんじゃーね!」
ぼくの脳内オカマバーのママは、マツコ・デラックス・ベースでトッピングにアスカ・ラングレーとちきりんといったところのようだ。

それにしてもまんまとあっちの作戦にひっかかって、三週連続で週刊現代購入である。
もしや週刊現代、一度飲んだら一生やめられない薬ならぬ一度読んだら一生やめられない雑誌か。一生読み続ける覚悟とカネはありませんけど。

 

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