「古文漢文は役に立たないから不要」と言う前に。

【備忘録。Twitterで書いたやつのまとめなので断片的で、話があちこちに飛びますが覚え書きとして】
「古文漢文は役に立たないから不要」という人がいる。とんでもない、という話。
 
・「春は揚げ物」とか「春はあげぽよ」とかで笑えるのは古文という共通の知識があるからで、社会や国家をまとまらせるためには神話や偉人伝とかの「物語」を共有し、古文漢文とかで「過去との絆」を保つことが重要だと思います。
古文漢文不要という人たちは、どんな社会や国を作りたいと思うのでしょうか。
 
・どこの国も国民をまとめることに心を砕くわけです。国民が分断した社会は互いに対立し、時に他国につけ入るスキを与える。
日本も明治期に国語を作り文部省唱歌を作り国民に歌わせて国をまとめた。古文漢文とか教えるというのも国をまとめる術の一つで、共同体意識のない国というのは不安定になります。
 
・「グローバル時代に国をまとめるとか古すぎ」と思うかたは、外国行って自己紹介するときに「ジャパン」って言葉使わずに自己紹介できるか考えてみてほしいです。絶対「フロム・ジャパン」とか言うと思います。どの国に所属してるかって大事なんすよね。
「どこの馬の骨かわからない」人は警戒されます。
 
・そんなことをTwitterで書いたら「アメリカに住んでるけど自分から言わないし聞かれることもあまりない。今はそういうこと気にしない時代」という反応が返ってきた。それはたぶんアメリカに帰属してると思われてるだけだと思うけども。
 
・所属する国が無いと徹底的に迫害されるのを痛いほど分かってるから多くの犠牲を払ってユダヤ人はイスラエル作ったんですよね。世界各地に散らばって各国語を話すユダヤ人をまとめるため、彼らの古文であるヘブライ語を引っ張り出して公用語としたはず。
 
・ぼくは「日本SUGEEE」論者ではないけど、コロナワクチン一つ取っても個人で調達なんて出来ません。国という交渉役が必要
国がまとまらないと、例えばある地域で大災害とか起きたときも、東京の納税者が「俺たちの税金使って関係ない奴の援助なんてするな!」と言い出します
共同体意識の涵養は大事。
 
付記)Twitterで書いたことをまとめたので断定口調、話があちこちに飛びます。
面白かったのは、「長野県では『信濃の国』を大合唱することで分県派を抑制した」という新情報が寄せられたこと。長野県に分県派というのがいたのかー。知らんことがたくさんあるなあ。
あと、「国をまとめるために古文漢文が必要なの?こんなに科学が進んでるのに?」って反応も返ってきて、国をまとめるために科学を使うって、監視カメラと顔認証とDNAデータ管理とか使ってビッグデータ的にやるのかなあ、それも怖いよなあと思いました。