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ファミレスでマルチの勧誘を見た話(R)

数年前のできごと。
 ファミレスに入ったら、隣の席でマルチ商法の勧誘の真っ最中だった。茶髪の若い女性が70代くらいのおじさまを一生懸命口説いている。
つい聞き耳を立ててしまったのだが、なんでもゲームの中でプレーヤー同士がトレードをするときに使うアプリをダウンロードする仕組みに30万出資すると、自動的に1000人の「子」がついてきて、あがりの20%が手に入るのだとか。
うさんくさいことこの上ないのだが、おじさまは熱心に聴き入って自分の友人や知人にまで勧誘の電話をかけはじめた。

 

経済学の基本は「ノー・フリー・ランチ」、ただ飯はない、言い換えれば、そんなにうまい話はない、というものだそうだ。
もしウォール街をランダム・ウォークしていて路上に100ドル札が落ちていても、決して拾ってはいけない。もしそれが本物のお札なら、誰かがとっくに拾っているはずだからだ。
うまい話は今まで放置されているはずがないし、絶対にそれは偽札に決まっている。

実際にはとりあえず拾いますけどね。

 

またもしそれが100億分の1の確率で本当のもうけ話でも、その儲け話を持ってきた奴がどれくらい儲けるかを見極めるのも肝心だ。
経済誌フォーブズの発行責任者スティーブ・フォーブズは「投資のアドバイスというものは、もらうより売るほうがはるかに儲かる」と言われて育ったそうだし、19世紀のゴールドラッシュで一番儲けたのは、全米から金を堀りに来た人ではなくその人たちにツルハシを売っていた人だという。

 

その時は「浜の真砂は尽きるとも 世に詐欺まがいの種は尽きまじ」とつぶやきながらファミレスを後にしたのだが、詐欺まがいにひっかかるひとを見殺しにしたようで今も少々心が痛む。

 

今から思えば、あの時ぼくの持っているスマホのアプリを分けてあげればよかった。
このアプリはたまたま手に入れたものだがきわめてすぐれもので、このアプリを使うとどんな詐欺でもたちどころに見破ることができるのだ。

まだ世に知られていないが、数か月後にはマスコミはこの話題で持ちきりになるだろうし、ダウンロード数もポケモンGoをぶっちぎりで抜くだろう。

MITとUCLA、FBIとCIAが共同開発し、skypeでアメリカと直結されているこのアプリの名前は『詐欺 de sky®』、 今なら格安、30万円で販売代理店の権利をお売りできる。

(FB2013年2月27日を加筆再掲)

 

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