100年残る大仕事(R)

もしも願いがかなうなら、100年残る仕事がしたい。かつて密かにそう考え、今でも実はそう思う。
けれども現実はなかなかに大変で、日々目の前の出来事をこなすのに精一杯である。
現実の生活に喰い殺されかけながら、昔読んだ小説で出てきた「jaws of living」なんて表現を思いだしたりもした。翻訳された文章では「生の顎(せいのあぎと)」なんてよく分からない訳でお茶を濁していたけれど。

 

正直、子どもが出来て大変さは増えた。
 <30歳になれば、君の生活は妻子のものになる>、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』(新潮文庫 H6年 p.34)でキングスレイ・ウォード氏はそんなふうに警告していたが、残念ながら僕がその本を手に取ったのは30歳をずっと過ぎてからだった。

 

人生のでっかい顎にガリガリとかじられながら、子どものオムツを換えたりしていると、このままでよいのかとウツウツもんもんイライラしたりもした。

 

そんなある日、泣いている我が子を抱っこしながらふと気がついた。
「こいつが長生きしたら、22世紀まで生きるんだな」。
なんのことはない、100年残る大仕事は、自分の両腕の中に居たのである。
この子をきちんと育て上げることも、ひとつの「プロジェクトX」だったのだ。

 

そこまでの心境に至るには、友人で子育てライターのO君との再会や、子育て業界の大立て者、ロックな兄貴のAさんとの出会いなどがあったんだけど、それはまた別の話。
(FB2013年6月13日を再掲)

 

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