(オープニング曲)
や:さあ~始まりました、『フキンシンズの みっどないと診察室』。司会は私、フキンシンズのドクトルやん坊と、
ま:ドクトルまあ坊がお送りいたします!ラジオの前のあなたを、今夜もばっちり不眠にしちゃうぞ。それでは朝までよろしくお願いします~。
や:それではさっそく一枚目のお便り紹介します。愛知県、ラジオネームは『友達以上カレー未満』さんからのお便り。え~「やん坊さんまあ坊さんこんばんは。いつも楽しく聞いています。」ありがとうございます~。
ま:ありがとうございます~。
や:「私はテレビとかで病院モノのドラマがやってるとハマってしまうタイプで、ビデオに録画しては繰り返し見ています。もうすぐ春の番組改編の時期ですが、お二人はお好きな医療ドラマとかはありますか?おすすめがあったら教えてください」。
『カレ―未満』さん、お便りありがとうございます~。どうですか、まあ坊さん?
ま:医療ドラマね、ぼく結構見ますよ~。ドラマって見始めると見ちゃうし、途中抜けちゃうとついてけなくなったりしますね。やん坊は?
や:あ~逆やな。ぼくあんまり見ないタイプや。あの手のドラマって、ついついツッコミ入れたくなってしまうんや。
ま:例えば?
や:ほらほら医療ドラマの主人公って、たいてい天才外科医やん。
ま:せやな。
や:で、パターンとしては第一話で新しい病院に赴任してくんねん。「今度くるなんとか先生はスゴイらしいわよ」とか噂されながらな。
ま:ふんふん。
や:で、赴任のあいさつしている時に、いきなりなにか大事故とか起こる。
ま:まあな。301号室のタナカさんが急変です、とかね。
や:そしたらいきなりその主人公がオペすんねん。ナースさんが「主治医のスズキ先生は来週まで学会で外国です!どうするんですか!!」とかゆうてな。
ま:「俺がやります」とかね。
や:ドラマ見てるこっちとしてはドキドキもんや。おいおい、主人公さっき赴任したばかりやで、そいつのことそんなに信用していいんかい、みたいな。
ま:そこかい!まあでもそこはスゴイ医者いう設定やから…。
や:いやいやいや。スゴイ医者言うてもスゴイ腕とは限らへんで。世の中にはスゴイ腕の医者よりスゴイ性格の医者のほうが多いくらいや。
ま:どんな性格や。
や:そこらへんはあんまり言えないんやけれども…。だいたいその医者が赴任したばかりで、医師免許の確認もしとらんやろ。偽医者だったらどうするんや。
ま:そこはドラマやし…。
や:それでな、そういうドラマやと、急変したタナカさんのオペがすぐ始まんねん。そんな来たばかりの奴にオペやらせるくらいやったら、他の病院に運んだれや。
しかもな、主人公がオペ室入る前に、かけつけたタナカさんの子供に「大丈夫、パパは俺が必ず助けるから」とか言ったりすんねん。
おいおいおい、誰やねんお前って話になるわな。
ま:さっき赴任したばかりで、ゆうても初対面やしね。
や:「必ず助ける」なんて安請け合いして大丈夫かって話やで。
ま:そこは天才外科医やし。
や:んで、オペが始まると天才的なメスさばきを見せる。その横で、手術の助手をやってるもとからいた医者が「は、早いっ。まったく迷いなくメスが進んでいく。うちのスズキ先生の半分の時間でここまで…」とか言うんや。君、感心してる場合ちゃうで。
ま:スズキ先生の面目まるつぶれや。
や:それで見事にオペは成功。主人公はオペ室出たとたん、「オペは成功だ、もう大丈夫だから」なんてタナカさんの子供に言ったりする。だ~か~ら~、お前はどうして安請け合いするか、と。
ま:なんでなんで?
や:手術ってな、あれいかに手術の前にきちんとリスクを管理するかっていう手術前の管理と、手術のあとの全身の調子を整えていく手術の後の管理がめちゃめちゃ大事らしいで。切って終わりやないんや、よう知らんけども。
ま:ほうほう。
や:その手術後の綱渡りみたいな管理が終わってもないのに「もう大丈夫だ」とか言うてええんか、と。
ま:なるほど。
や:んでな、医療ドラマって、何かって言うと屋上に行きたがるやろ。
ま:屋上?
や:手術に失敗して悩むと屋上、決意するときも屋上、ヒロインに告白されるときも屋上や。
で、遠くに富士山か都会のビル街が見えて、横でベッドの真っ白なシーツが大量に干されて風に吹かれてたりすんねん。
ま:そういうシーンよく見るわな。
や:でもね、今日びおっきな病院で自分とこの屋上でシーツ干すとか少ないで。たいてい業者に外注や。屋上もカギかかってて簡単に出られへんしね。
ま:そうなん?なんでなんで。
や:そりゃあ君、いろいろ事情があんねやろ。ちょっとは察しろや。
ま:まあ言えないこともいろいろありますけども…。それでは曲行ってみましょう。『友達以上カレー未満』さんのリクエストで、○○○○。ど~ぞ~。
(以下音楽)