新党ブームは永遠に。

日本人って初物好きなんで、これからも定期的に新党ブームっておこるんだろうな、というお話。


元旦、新年、新学期。新人、新車に新製品。日本人は新しもの好きだ。神が宿る社さえ、20年ごとに新しく建て替える。
たぶん日本人の現世観が根底にあって、浮き世は憂き世だから、長く浮き世に存在しているといろいろケガレてくると感じているのだろう。
「日本をリセット」というのと「保守」というのは相容れない気もするが、リセットするとまっさらなキレイなものになるという日本人的心情に受けるんだろうな。
なんでもかんでもすぐリセットしたがるリセット業界には高橋アユム氏など人材も豊富だし、そのうちリセットマンが集まってニッポン・リセッ党なる新党でもできるんだろう。
日本で繰り返し新党ブームが起こるのに対し、永遠に新党ブームがこなそうな国はイギリスだ。悪評や黒歴史もないかわりに実績も経験もない新党なんか信用できるかい、というのがイギリス人の考えかたで、だいたい新しもの好きの人々はとっくの昔にアメリカに行ってしまった。
外山滋比古氏によれば「転がる石に苔つかず rolling stone gathers no moss」ということわざはイギリスとアメリカで真逆の意味を持つという。イギリスでは、転がってばかりじゃ苔=実績、信頼はつかないよ、という意味で使われ、アメリカでは転がってないとサビつくよ、という意味で使われるという。もっとも以前に若いイギリス人にそんな話をしたら知らなかったが、最近の若いイギリス人はフィッシュアンドチップス食べないからな。
いずれにせよ、新党ブームはまだまだ続くんだろうし、どうなることやら。