千葉県・船橋市「中條医院」院長の高橋宏和です。
脳や神経の病気を内科的に診る我々脳神経内科で年々患者さんが増えている病気の一つがパーキンソン病。
パーキンソン病のことを知っていただくため、簡単にまとめてみます。
パーキンソン病ってどんな病気?
パーキンソン病には、「手足のふるえ」「筋肉のこわばり・かたさ」「動きの遅さ・小ささ」「バランスの崩しやすさ」という4つの大きな症状があります。
手足のふるえなどの症状は左右の差が目立つ場合が多いです。
動きの遅さ・小ささは具体的に言うと、顔の表情変化が乏しく能面のような顔つきになる、歩きが遅くなる、書く字の大きさが小さくなるなどです。
パーキンソン病の原因は?
脳の中で「ドーパミン」という物質が作りにくくなってしまうことが原因です。
年齢が上がるほどパーキンソン病になりやすいです。
パーキンソン病の患者さんってどれくらいいるの?
日本のパーキンソン病患者さんは10万人~15万人程度と言われています。
パーキンソン病の治療って?
脳の中で足りなくなった「ドーパミン」を飲み薬の形で補充するのが治療の中心です。
薬物治療とあわせて非常に有効なのが「運動療法」で、専門家の指導のもとリハビリテーションを行ったり、散歩などの日常生活での運動量を増やすことはとても大切です。
薬物治療によるコントロールがうまくいかなくなると、脳に電極を植え込む「脳深部刺激療法」や、腸にチューブを入れて持続的に薬を送り込む治療も検討されます。
iPS細胞を使う新しい治療法も研究開発が進んでいます。
パーキンソン病の治療は、研究がどんどん進んでいる分野で、実際に私(中條医院院長・高橋)が医者になった1999年から比べると、使える薬の種類が3倍以上に増えています。
パーキンソン病はたいへんな病気ではありますが、薬物治療は非常に有効ですし、治療の進歩が日進月歩で、「治療を受ける甲斐のある病気」とも言えます。
ご心配なかたは、お近くの「神経内科」や「脳神経内科」をご受診ください!
*もう少しパーキンソン病について知りたいかたは下記サイトなどがわかりやすいです。
パーキンソン病とはどんな病気? なぜパーキンソン病になるの?パーキンソン病の診断と治療って? 一般の方向け情報 日本メジフィジックス株式会社
パーキンソン病治療.com | 順天堂大学神経内科発信の情報サイト
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