「靴下はなぜ片っぽだけ無くなるか」という人間最大級の謎に対する答えをご存知だろうか。
名も知らぬ賢人がこうツイートした。
「両方無くなった場合は気づかないからだ」
1組の靴下にはこんな運命がある。
パターン1 末永く添い遂げる。ペアで活躍し続ける
パターン2 生き別れ。片っぽ無くなる
パターン3 ともに失踪。両方無くなる
1の場合、持ち主はあえて認識しない。
2の場合には気づいて「なぜ靴下は片っぽだけ無くなるのだろう」と嘆く。
3の場合も気づかない。
1〜3のシチュエーションのうち、2だけが記憶される。つまり認識におけるバイアスが理由なのである。
人間の認知にバイアスはつきものである。
有名な「トーストを落とすと必ずバターを塗った面が下になる」というマーフィーの法則も、バターを塗った面が上になって落ちたときは記憶に残らないだけなのだ。
人間は認知バイアスからなかなか自由にはなれない。認知バイアスから多少なりとも自由になるにはデータや統計による認識補正、仮説と検証作業などが必要になってくる。
現実を認識するにあたってのバイアスというのは人間の弱点の一つで、靴下一つとっても現実をありのままに認識することすらできないのだ。
ここでも人間に対するAIの優越性は明らかだ。AIは靴下の行方で思い煩うことはない。
現時点では、靴下を履くAIは開発されていないのだ。
それでは良い一日を。