日本はいかに団塊ジュニア世代の老害化を防ぐかfinal.

老害の話final.
 
団塊ジュニアの一員として、これから自分が老害化しないための道を探ってきた。その中であえて書かなかったことがある。
「老害化しないために、常に価値観や意識をアップデートする」みたいありがちな文言だ。
 
もちろん理由があって、価値観や意識というものはそう簡単に書き変えられるものでもないし、そう簡単に書き変えてよいものでもないという認識に基づく自制だ。
 
先日見たツイートでこんなものがあった。田中邦衛氏の訃報にからめてのものだ。
 

 

世間の時流と一体化できる人は幸せだ。
家父長性の時代には父の権威を説き、ジェンダー論が盛んになれば声高に新しい時代を謳う。
 
(注.ここに例の「はだしのゲン」の町会長の絵が入っていると思ってください)
 
だが、価値観や意識はその人の人格の根幹を成すものだ。人格の根幹である価値観や意識が、そうしょっちゅう「アップデート」されてよいものだろうか。
あるいは「ぼくは常に価値観をアップデートしてます!」みたいな人を信用できるだろうか。
 
「ぼくは」、そうした「常に価値観をアップデートしてるから老害にはならないよ!いつまでも若者の仲間さ!」と言えちゃう人は要注意だと思う。
それよりは根本の価値観はなかなか書き変えられなくても、「オレの価値観は古いかもしれないから、若者に押し付けるのはやめとこう」と自覚できる人になりたい。
 
そんなわけで老害の話はひとまずおしまいです。それじゃ。

 

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