「私は自分と同意見でない人は許すが、彼自身のもっている意見に一致しない人間は許せない」 byタレーラン

「私は自分と同意見でない人は許すが、彼自身のもっている意見に一致しない人間は許せない」 フランス革命のころの政治家タレーランの言葉だ(河盛好蔵著 『エスプリとユーモア』岩波新書1969年 p.114)。 プリンシプルのない人とはつきあいづらい。 あっちでこう言ったかと思うとこっちでこう言う。

そのくせ自分の言っていることに一貫性や整合性がないことに気づかず、自分はさもいいことを言っているかのように振る舞うのはたちが悪い。
困ったことに、こうした一貫性や整合性のない言論スタイルは、SNSと相性がよい。

 

たとえば 「医者はムダに延命する」と言った先から「医者にかかると殺される」と言ったりとかか。 命を伸ばしながら縮めることはできない。どちらでもいいので、どちらかに一本化してほしい。

大マスコミにもこういうスタイルはあふれている。

「医療費は減らすべきだ」と書いたらすぐに「医療を成長産業に」と書いたりする経済新聞とか。

医療が成長産業になれば市場規模が大きくなるので医療費は増える。

どっちでもいいけど、自分の中で一貫性のないことや論理的整合性のないことを言っていて恥ずかしくないのだろうかと思うがどんなもんだろう。