病院受診の質を上げるためのたった3つのこと③

「目的」「主語」「語尾」をはっきりと明確にすることで病院受診の質を上げることができると書いた。

「語尾」とは何か。 わかりやすいので具体例をあげてみる。

ある日の診察室。

「お加減いかがですか?」

「加減はねえ…」

「食欲はどうです?」

「食欲はアレで…」

「睡眠は大丈夫ですか?」

「睡眠はまあ…」

「お通じはどんなもんでしょう?」

「お通じはちょっと…」

アレとは何か、まあどんな感じか、ちょっとどうなのか。

一言で言うと、WAKARAN。

 

日本語のコミュニケーションでは語尾を濁すことで柔らかい印象を与えることが出来る。また、日常会話のコミュニケーションというのは情報伝達というよりはあたりさわりのない言葉のやりとりをすることで互いに精神的な毛づくろいをし合うみたいなところがある。

しかしながら病院受診というのは情報戦だ。

語尾を明確にしてきちんと情報を伝えることで、誤解や誤診のリスクを減らすことが出来る。

たとえばこんなふうに。

 

「今日何食べた?」

「何も食べてない」

「好きな本は?」

「それは内緒」

「遊びに行くならどこに行くの?」

「何を聞かれてものらりくらり」

一言でいうと、YOASOBI。

 

Ah やっと言えた。

病院受診の際は「語尾」を明確にして伝えたいことが淡々と、だけど燦々と伝わるようお試しいただければ幸いである。