こう蒸し暑い日が続くと、嘘でもつかないとやっていられない。
それにしても、この暑さのなかで野球をやっている高校球児には頭が下がる。
なにもこんなに暑い時期にやらなくてもいいのに、と思うのだが、高校野球にはこの時期をずらせない理由がある。
実は、甲子園と暑さとは切っても切れない関係にあるのだ。
以下、民明書房の本から引用してみたい。
古代中国の孔子炎(こう・しえん)が、国と国との全面戦争を避けるために考案した代理戦争が野球であることは意外に知られていない。辺境の州や国から選抜された勇士たちが、他国を射止めるべく戦ったのが野球の始まり、辺射州暴留(ベースボール)なのである。
呪術と武術を極め、甲軍は魔力を留めた暴れ球で敵を殲滅せんとし、乙軍は限界まで耐えた後に腰から抜いた棒に怒りを込めてその暴れ球を打ち返す。魔運土(マウンド)、暴留(ボウル)、抜怒(バット)などの名前にそのなごりを留めているのだが、今ではその由来を知る者はまれになった。
なにを隠そう、相手を死に追いやる死球(デッドボール)こそ、本来の野球の姿であったのである。
勇士たちは流血してもそれを止めることなく死合(しあい)を続け、狂気の中、己の血を捨てているようにさえ見えたという。
力の差がありすぎる場合最後まで死合は継続できず、出血多量のため敗者の体は凍ったように冷たくなっていき、凍弩(コールド)負けを宣言された。
この互いの命をかけた死合は、熱された超巨大な中華ナベの上で行われた。
冷酷非情なこの競技場こそ、捨血愛無(ステジアム)である。
これが炎天下で行われる高校野球の起源であることを知る者もほとんどいなくなってしまったのは、なんという歴史の皮肉であろうか。
引用以上(民明書房刊 『激突!男の捨血愛無ー孔子炎から甲子園へ』)
嘘です。念のため。
まあそれは冗談だが、さる筋によると、猛暑の中での試合については毎年激論が繰り広げられるらしい。
若手改革派「○×役員!甲子園の開催時期のことですが、球児の体調も考えてここは前か後にずらすべきではないでしょうか」
古株役員「○×役員だ~?さんをつけろよデコ助野郎!!
おれたちはなあ、泣く子も黙る孤烏夜烈夢(こうやれん)だぞ。暑さがなんだ、湿度がなんだ!
ここで引いたら先輩たちに顔向けできねえんだよ!
元気があれば何でも出来る!!オレたちは空調の効いた役員室で見ててやるから、見事散ってこい!!」
嘘です。念のため。
マジな話、犠牲者がでる前に炎天下での過酷な試合日程などは考え直したほうがいいと思う。被災地復興の祈りを込めて、決勝戦以外を東北地方でやるという手もあると思うんだけどなあ。
(FB 2013年8月17日を再掲)
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